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若い時には想像もつかなかった、自分の肉体が不自由になっていく感覚

私が結婚して27年経つ その時のお義母さんと同じ歳になろうとしているが、当時のお義母さんは、フラダンスや大正琴を習っていて、とても活動的だった

だけど、その数年後、目がチカチカするようになったと、目を使うことを極端に避けるようになり、あれだけ好きだった大正琴もやめてしまったのだ

その時、まだ若かった私にはその気持ちがわからなくて「病気でなければ、好きな事やめなくてもいいのに」と思ったことを思い出す

今だからようやくわかる

これ以上に身体が老化していくことが、怖いのだ
と、同時に、おっくうになっていく

私も、ソーイングやアクセサリー作りや、細かい手作業の趣味がいくつかあったが、今、なんだか、おっくうになってしまった

そのおっくうさを乗り越えてでもやりたい好きな事であれば、続けられるのだろう
いや、乗り越えてでもやりたい気持ちは、ある
だが、乗り越えるにはハードルが高いのである

結果、ちまたに流れる、ものづくりの「動画」を延々と見続けて満足しているのだ

うん、それでもいいと思う

老化とは、自分の身体の衰えとどう付き合っていくのかなのだから

若い時には想像もつかなかった、自分の肉体が不自由になっていく感覚
これも、悟りのひとつなのだろう

この身体でどう生きていくのか

好きなものは好きでいいのだ ただ、形は変わっていく

そのことを受け入れ、変容しながら自分の人生を生きていくしかないのである


いや、今、断捨離中であり、ここ数十年捨てることができなかったものたちに、どう別れを告げるかを、試行錯誤している最中なのだ

もう、使ってあげることのできない道具たちへ〜
ありがとうの気持ちを込めて


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