[ファンタジー小説]メア・イノセント~夢と瀬踏み(あらすじ付き)その11
登場人物
用語
あらすじ
瀬踏みの世界の中
で穴を掘る道具を手に入れるために
お兄さんが具現化させる為に、念じてみるが・・・
これ・・・すごい使いにくそう・・・だけど
今、僕がこれを出したって事なんだよな
ここが現実世界ではない・・・とはいっても変な感覚だ
『おにーさんやったね!
これでここほれワンワンできちゃう♪』
「ありがとう・・・ちょっと中途半端なサイズだけど」
【初めてだし・・・気にしないで
私は好きだよ・・・・このスコ・・・ベル】
名前が付いた・・・・
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3人でもくもくと穴を掘っていく
フェティは
スコベルを器用に使って上手に掘っている感じ
ミーディットはあまりこういう事は得意じゃないようで
使い方に戸惑っている感じ
・・・双子っていっても
この2人は結構違う部分がおおいな
夢の通りだとここから
割りばしが、橋になるんだけど
瀬踏みだと、どうなるかな・・・
『でもストーリーテラーはいいなぁ
私もジェルって作ってみたーい』
「・・・ジェル?」
【あ・・・こうやって
瀬踏みの中で・・・・具現化する事を
ジェル、って・・・いうんだよ】
へぇ・・・・固まるってイメージなのかな?
そんなこんなをしているうちに
ゴスっ・・・という音がした
『お・・・なんか当たった音だよね?』
もう少しみんなで掘り進めて見ると
木の棒のようなものが見えてきた・・・!
【夢の通りになったら・・・ちょっと危ないかも】
「そうだね、みんな一回離れよう・・・・」
穴から遠ざかり少し待ってみる事に
・・・・・。
【なんにも・・・・起きない・・・かな?】
『これってさぁ、あれじゃない?
・・・近づいて様子をみるとー
ザバーッ!!・・・・みたいな』
まぁ・・・お約束というか
そういうイメージはあるかも
『という事で・・・フェティ隊員、突撃します!』
僕達に、敬礼して
楽しそうに駆けていくフェティ・・・
「一応聞いておきたいんだけど
瀬踏みの中でケガしたらどうなるの?」
【瀬踏みの間は・・・・ちょっと痛いかも
現実では・・・ケガとかしてないはずだよ?】
そういう事なら、フェティが行っても
・・・ってもう結構穴の近くまできてるし
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『そこの穴ッ!橋になって!?キミなら出来る!!
キミは飛べないアヒルじゃないんだ!!!
・・・・あれアヒルって飛べないのかな・・・?』
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スコベルでツンツンつつきながら
何か言ってるみたいだけど・・・
本当にこんなので・・・
『きたきたきた~!!♪』
フェティが急いでこっちに向かってくる!
そしてすぐに、シュルシュルと割りばしが伸びていって
その後、割りばしがパキっと割れると
川を渡れそうな橋になった・・・!!
『うふふん?』
どうだ褒めろとばかりの表情のフェティ
頑張ったし褒めてあげよう
「ありがとうフェティ
おかげで進めそうだよ」
【うん・・・流石お姉ちゃん】
『えへへ~♪じゃあ橋を渡ろっか・・・あ・・・』
突然フェティの犬耳がピクピクと動き出す
『おにーさんの言ってたことすごい分かったかも
・・・あの橋の付け根・・・・とっても魅力的・・・・』
彼女はフラフラと歩き出す
確かこのあと夢で・は・・・トイ・・レ・・・・・!?
【お兄さん・・・!一回瀬踏みから出よう!】
今まで見た中でも
一番くらいの真剣な表情のミーディット
「うん、でもどうやって?」
【片耳を・・・強く3回引っ張るの・・・
ストーリーテラーがしたら
・・・みんな一気に出れるよ
「わかった・・・!」
言われた通りにしてみる
・・・すると体がふわふわと浮く感じがして・・・
続く