［ファンタジー小説］メア・イノセント～夢と瀬踏み（あらすじ付き）その1５
あらすじ
大きなネコから溶けそうな宝石をもらう
それを火山に投げ入れると何かが起きるらしい
その、時間制限の中、険しい道を選ぶ３人
空には白鳥がいて、斧を投げてきた・・・！
登場人物
「」お兄さん
話の主人公 昔の記憶が曖昧 彼女達の兄という訳ではない
『』フェティ
元気で活発な青肌の女の子、ミーディットとは双子
【】ミーディット
おとなしめなフェティの妹 夢に関する秘密がある？
用語
ウツツム族
青い肌の種族
夢を見ないらしい 晴れの日が苦手
ストーリーテラー
ウツツム族に夢の話をする人
瀬踏みの世界では
無から何かを作りだす事が出来る
瀬踏み
ウツツム族以外の誰かが見た
夢の中にウツツム族が入る行動
基本は見た夢がベースになる？
［本編］
僕達は足場の悪い中・・・
あっちへこっちへ移動してどうにか白鳥が投げる斧から逃げている
［鉛の斧と鋼の斧どっちだ～！］
わ！白鳥が喋ってる・・・！
じゃなくて！
こんな危ない物投げてくるなんて・・・・
「ねぇ・・・？この斧にもし当たったら・・・」
『命の危険はないかもだけど
多分、めっちゃ痛いよ、これ！！』
痛いですむだけマシなのかな？
いや、これは絶対に当たりたくない！
・・・って言っても攻撃する手段なんて持ってないし
どうしようか・・・
悩んでいると、ミーディットが声をかけにこっちに来た
【お兄さん・・・何か作ってみたら・・・どうかな？】
そうだった・・・確かストーリーテラーはつくり出せるんだ!
僕は何が必要かを考えてみる
今必要なのは多分・・・・！
あの時は、これで解決した
強く念じると、もくもくと手の周りに煙が出る
・・・上手くいっただろうか？
おそるおそる手を確認すると
・・・よし！
１０面ダイスが２つ
「フェティ・・・これ！」
ダイスを彼女に渡す
そう、前ゲーム（TRPG）をしたとき
彼女はクリティカルを出して切り抜けたんだ
今回もそのままいけばきっと・・・
『ナイスジェルり！おにーさん！
安心して？ 私は、ここぞという時上手くできる
才能があるからね！！』（※ジェルは具現化の事）
そう言って彼女がダイスを地面に投げつける！
出た数字は・・・・！？
【０５・・・流石だね・・・お姉ちゃん・・・！】
やった！・・・とはいっても実際どうなるんだろう
あくまで上手くいったのはゲームの話
ただ、ダイスを投げただけになるのでは・・・と
不安がよぎる
［ぷあぷあっぷあぃ！］
なんだろう・・・ダアヒルの様子がへんだ・・・
そう思った瞬間
ダアヒルの羽がどんどんと大きくなっていく！
そしてその翼で空を飛び始めた！
・・・正直いきなりすぎて、困惑しているけど
これは、ダイスの効果・・・・って事でいいのかな？
ただ、白鳥がそれに気づき、ダアヒル達に斧を投げつける！
『いけー！ダアヒルちゃん！！
斧なんか跳ね返しちゃえっ！！』
フェティがそう言ったからかは分からないけど
ダアヒル達から、虹色の障壁なようなものが現れる・・・
その、障壁に触れた斧はきらきらとした星の形に変わっていく
そして、彼らが白鳥に近づくと
ダアヒル達が次々と、白鳥に変身して
そして彼らは、遠くに飛んで行ってしまった・・・
【彼らは・・・・白鳥だったんだね・・・】
『あぁよかったね、よかったねぇ・・・グスッ』
フェティの目がうるうるしている
ダメだ・・・完全についていけてない
「えっとさ・・・瀬踏みっていっつもこんな感じなの？」
『まっさかぁ？！
今回は派手派手だったよね？ミディちゃん』
【うん・・・・でも、まさか・・・
斧が、降ってくるとは思わなかった・・・けど】
それは、びっくりした
瀬踏みだっていっても、心臓に悪い・・・
とにかく助かったみたいだし
これで安全に火口までいけるかな？
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その後、何の危なげもなく火口についた
宝石も・・・まだ溶けてなさそうだ
これを投げたら何かが起こるんだろう・・・？
『おにーさん！私投げた～い！』
ぴょんぴょんと跳ねながら
アピールするフェティ
「それはいいけど
火口だし落ちないように気を付けてね」
そういえば宝石は今、ミーディットが持ってたんだった
【はい、お姉ちゃん・・・今日は投げる日だね
・・・ダイス振ったり、宝石投げたり・・・ふふ】
『ふふん、投げれるものならサジでも何でも投げちゃうからねっ！！』
そんな掛け声と共に、投げられた石が
キラキラと輝きながら火口に向かっていく
匙は投げないほうが・・・いいと思うけど
すると、ゴゴゴゴという音と、ともに体が軽くなって・・・
これは瀬踏みから出る時と感覚・・・？
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