メア・イノセントフェティミディ劇場~投稿編〈元気をもらったあの食事〉
これは、〈メア・イノセント~夢と瀬踏み〉のギャグ小説(マンガ?)です本編はこっち 他のフェティミディ劇場はここ
※楽屋裏ネタや、メタ的なネタを含みます・・・
はじめに
〈名前のないあの実〉
『私達は、いつも2人で山を歩き回って遊んでいた
理由はいろいろあったけど
山の食べ物は見つけさえすれば食べ放題という部分が
何よりも大きな理由だった』
【ある時・・・あの実を見つけた
赤くて、まあるくて、小さい、とても美味しい実
子供の私達が・・・わざわざ図鑑で名前を探す訳もなく
いつもあの実と呼んでいた】
『あの実は、私達の背ではあんまり取れない
木を揺らしたり、蹴とばしもした
今思えば、そうやって自分で工夫して実を取る事も
美味しいと感じる原因だったのかもしれない』
【でも・・・いつしか
山に行く事も少なくなってしまった
勉強が忙しくなった・・・というのもあるし
都会に出た方が楽しいと思う年頃になっていったから・・・】
『そして、何年か経った後おにーさんに出会った
出会いは偶然だったのか・・・それとも必然だったのか
おにーさんは山に住んでいたのもあって
私達は、山の楽しさをまた思い出していく』
【その時にあの実の事を・・・思い出した
名前をしらないあの実は昔と変わらない姿で
当たり前のように・・・】
『背の高いおにーさんにあの実を取ってもらう 不思議と昔のイメージ以上美味しく感じた ・・・なんでだろう』
【私達は気づく、そうか・・・お兄さんと 一緒だから・・・前以上に美味しく感じるんだ・・・って】
『少し何かに疲れた時、あの時の事を思い出す』
【名前のない実でも元気をもらえる
それは・・・名前の知らないお兄さんからも
元気がもらえるのと同じように・・・】
「何これ・・・あの時も何も 実を食べてから1日しかたってないよね?」
『もー!せっかく感動風に終わらせたのに
おにーさんのせいで台無しだよぉ!!』
【あの・・・その・・・ 本編の〈メア・イノセント〉もよろしく・・・お願いします】