日記と過保護のカホコ

・炎上しているヨガ教室の受付の仕事に10年ほど前応募して落ちたんだった とニュースを見て思い出した。
担当の方に「ヨガやってそう顔」ですね と言われたけど落ちた。なんだよ。
実際、ジムのレッスンに1年ほど通っていたことがある。あと「ヨガやってそう」はかなりの確率で言われる。なんでなの。顔って。

・恋人の家でニュースを観ながらお酒飲んでおしゃべりをしていたときに
スポーツ選手って政治家になりがちだよね〜
みたいな話になった。すると突然

「ワッワッワタルクンッ」

って恋人が奇声を、もとい
めちゃくちゃきいたことのあるモノマネをしだした。
えええーっそれは松野明美のことを言いたかったんだね!んーとあぁーえ〜と…
「あっ間違えた、おしりかじり虫だ!全部間違えた〜」と照れていてゲラゲラ笑った。
いや、全部では無いよ。すごいよ。
いきなり思い出してモノマネして、全然芸能人の名前覚えられない人なのにおしりかじり虫のひとの元旦那さんの名前がワタル君で正解なの、なんなの?なぜピンポイントで覚えてるの?
この人のこういう謎ミラクルからずっとずっと目が離せない。

・過保護のカホコを寝る前時間にTwitterをのぞきながら観た。シラフでは初。かなりコメディだけどテーマはごっぽり重い。
毒親や過保護、過干渉、ネグレスト、虐待
みたいなのをざっくり経験してきた身として
そちらにばかり注目してしまっていたのだけど
二周目になると他も色々と…
アルコール依存のお巡りさんと子供の頃から万引きが癖になっている環ちゃん(カホコの叔母)夫婦のそれぞれの苦しみ。メンタルのケアをお互いが支え合おうとしてどちらかがコケるともう片方も、という描写が多い。辛くて長い戦いには病院や第三者のケアが必要なんだよなぁと、考えこんだりする。
世界へ挑めそうなほどの才能と美貌を持っているのに病で夢を諦めなくてはならなくなったイトちゃん(従姉妹)のグレ仲間が絶妙に古臭くて、変なワゴン車内の音楽も雑ダサくちょっとヘンテコで可笑しかったけど、グレて一番最初に補導されたときは売春しようとして金額で揉めているわけで。
遊ぶといってもバッティングセンターで陽気に遊ぶヘンテコ健全な悪グループに拾われたのは逆に良かったのかもしれないなんて思った。
実際、命を賭しても構わないほど夢中になれることを諦めるって相当悲しいし。

イトちゃんとハジメくんも最終的に受け入れるし
星野源のFamily Songはいい歌だし、いいんだけど、
盆暮正月、親戚の一人一人の誕生日会、ゴールデンウィークまで集まる一族、疲れるしキモいって感じる時期がある方が正常なのでは…?と私は思う。そういう感覚って環境や育ちでバラバラなんだろうな。

カホコを演じる高畑充希は本当にすごくて、
ほぼ一年前は『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で大人びていて寂しそうないい女を演じていて。
それがもう、まるで赤ちゃんみたいなフワフワのピュアな表情やドタバタ走る様は幼児みたいで。
変わった役のほうが演じやすいみたいな声もあるけど、徹底っぷりが気持ちよくて。すごく説得力があるというか、とにかく好きにならざるを得ない魅了があって。二周目観て、やはり
すっばらしかった。

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