チームに"情報"はどこまで必要か

最近、自分の周りで情報についての議論を多く見るようになった。一般に、仕事のほとんどは情報を生み出し、また流通させることで達成される。それらの集団である「会社組織」は、継続的に多くの情報が生み出され、流通している。おそらく、1日に会社組織が生み出す情報の量は、一人の従業員が消化するにはあまりにも大きな量だ。そのために、領域を区切ってそこに人やチームを配置する。これが、会社組織だ。

リモート化が流行り、SlackやTeamが導入されたからだろうか。なぜか「会社」というのは、多くの従業員が、情報を共有することで業務を効率化できると思うらしい。

多くの場合、ツリー構造になっている会社組織の中で、どこまでの情報を共有すべきなのか。個人的には、チームの中で生み出される情報とひとつ上の上位レイヤーくらいで十分ではないかと思う。それくらいの情報があれば、チームが動くのに事足りる(足りなければチームが要求すればいい)。もちろん、それ以外の情報にアクセスできないようにせよという話ではない。

ひとりの従業員が、限られた業務時間の中で、情報を受け取り解釈する時間は大きなコストだ。情報があることで、自律的に行動することができ、コミュニケーションコストを下げることができたりもするだろう。"生産性"とやらもあげることができるかもしれない。しかし、情報の量がある閾値を超えると、それを受け取るコストが必要となり、結果的に"生産性"というものを下げるきっかけにもなりうる。

大事なのは、チームが足りない情報を自覚し、取りに行ける行動力の方だと思う。

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