『孤高の人』(瀬戸内寂聴/筑摩書房):蔵書録2
蔵書禄1本目に思い入れの強い本を選んだ結果2本目へのハードルが高くなっていたので、基本的に事務的に、思い入れはまとまらないまま書く。
2冊目、『孤高の人』(瀬戸内寂聴/筑摩書房)
『孤高の人』は、瀬戸内寂聴氏が自作のための取材を機に知り合った湯浅芳子氏について綴ったエッセイ集だ。ロシア文学研究・翻訳者である湯浅氏と寂聴氏の交流、湯浅氏が寂聴氏に語った生い立ちや関係者の話、後半には史料に取材した章もあり、正確には評伝とエッセイの間となる作品かもしれない。
私がこの本を手に