この空を上手に飛ぶには

片平里菜 「この空を上手に飛ぶには」

【毎日noteに再チャレンジ!思い出に残る・印象に残る曲について、1日1曲ピックアップします。④】

隣県、福島県出身のシンガーソングライター 片平里菜さん。デビューのきっかけになったラジオ番組主催のコンテストに出場していた時に知り、継続して聞き続けているアーティストの一人。

歌に、いつも空気が流れているなぁと思います。あったかい空気、冷たい空気、乾いた空気、湿った空気、曲によっていろいろあるけれど、いつも空気を感じる。素敵な人です。

「この空を上手に飛ぶには」は、とても短い曲です。

まだ未完成のままアルバムに収録された曲で、片平さんとしては2番も考えているそうですが、まだ世には出していないといっていました。

「お空を見ていた日々を思い出して作りました。」と話していたこの曲。

この空を上手に飛ぶには 
できるだけ全力で走らなきゃいけない     
飛び続けるには 
汚れたこの羽も広げなきゃいけない

この空、ってどんな空を思い浮かべて書いたんでしょう。

社会のいろいろなものに置いていかれないようにするには、走る速度を緩めることはできない。時代の流れが速くて、「早い者勝ち」になりがちな社会で生きていくには、どうしても感じざるを得ない感覚だと思う。勝ち残るためには、きれいじゃない自分も見ながら戦っていかなきゃいけなくなってしまう。

だけど、そんな感情をお空を見ていた時にふと感じる、というのは少し妙な光景に見えるかもしれない。でもその感覚は私もよく分かるなあ、身に覚えがあるなと思うのです。

授業中の教室や、父や母の運転してくれる車に乗っている時、ぼーっと外を見ていることが多かった。

「校庭に〇〇君いる!」 「ほら、あそこのお店!」 

とかって言われても全然気づかない。別に外の世界を見ている訳じゃなかったから。

ただ、空を見ていただけだから。

忙しくなったり、心に余裕がなくなると、そうしたくなる。気持ちをぽーんと投げ出したくなる。

だけどそうしたところで、現実で追われている自分が消えることはなくて、じんわりと、進まねば、走らねば、と思っている。

今は、特に焦る案件がない。確かにこの情勢で大学生活や部活の予定が狂っている関係でイレギュラーな対応をしていかなければ、とか、部活の演奏会の内容を詰めていこう、とか

考えることがないわけじゃない。だけど、なんだかこの期間がただの春休みの延長のような感覚で過ごしている。比較的心穏やかに過ごしているけれど、それでよかったんだろうか、もう4月も半ばを過ぎたというのに、と思っている。

今の空はどんな空なんだろう。私は今、どんな空を飛んでいるんだろう。

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仙台は雨が降っています。お散歩に行けず残念。このnoteを書いているうちにどんどん強くなってきたなぁ…。昨日見た桜は雨に堪えているんでしょうか。

シェアハウスのお庭改造計画をしているのですが、昨日耕した部分にミョウガとミニキャロットを植えたかったのになぁ。明日かな。

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