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約束を見直す時期。

ただいま、初盆のため久留米の義実家に帰省中です。
地方特有の(わたしから見たら)濃厚な親族間のやり取りを、よそ者としてぼんやり眺めながら、ヒューマンデザインの「部族」という概念について考えていました。

ヒューマンデザインで最初に「部族」という言葉を聞いたとき、咄嗟に思いついたのはこーゆーのでした。

photo by ヨシダナギ

つまり、ぜんぜん自分ごととしてイメージできなかったのです。

だけど最近やっと実感として認識できるようになりました。
シンプルに言うと、なんらかのあえて言葉にされていない「約束」の元につながっている関係性をヒューマンデザイン的「部族」と呼ぶのだと思います。

人類は「部族」の中で生まれ、育まれる必要があります。「部族」の「外敵から仲間を守る」「富を分かち合う」「外貨を稼ぐ」「弱いもの、未熟なものを助ける」「同じ価値観を共有する」「一緒に食卓を囲む」といった暗黙のフォームがなければ、わたし達は誰ひとりとして無事に大人になることはできなかったのです。

この「部族」を支えるのが「ハート(エゴ)センター」です。

ハート(エゴ)センター

そのため「ハート(エゴ)センター」に色がついていて、固有のエネルギーを持つひとは、テキストによると「約束を守ることができる」と書かれています。

わたし達の社会は、膨大な量の「約束」を土台としています。それは常識であり、ルールであり、社会の潤滑油であり、礼儀であり、文化背景であり、型を共有することでもあります。

先日セッションを受けてくれたBさんは、約20年前に結婚する時に夫となる人との間で取り交わした口約束について、話してくれました。
その約束は、家庭におけるよくある役割分担のことであり、子ども達をどのように養育するかというものでした。

Bさんご夫婦は、その約束通りにしっかり役割分担をし、2人の子どもたちを育んできました。子どもたちはすくすくと成長し、手が離れる年齢になりました。子どもたちが自分のことは自分でできる年齢になったことで、Bさんはこれまで子どもたちに注いできたエネルギーを、自分の仕事や人間関係に注ぎたいと感じるようになりました。

ところが実際にそうすると、夫さんから約束と違うことで責められてしまうとのことでした。

実はBさんご夫婦は2人とも「ハート(エゴ)センター」に色がついているので「約束を守ることができる人」たちと言えます。
「約束を守ることができる人」は、「約束をさせることが好きな人」とも言えます。色つきの「ハート(エゴ)センター」を持つ人々にとって、「約束」はあって当たり前、守って当たり前のものなのです。

もしBさんが「ハート(エゴ)センター」が白ければ、約束を守れずなし崩しになっていたか、夫さんの影響を強く受けて何の疑問を持たずに約束を果たし続け体調を崩したかもしれません。

つまり今回のことは「約束をさせることが好きな夫」が「約束を守ることができる妻」だからこそ起こり得たことなのです。

けれど「約束」を「ルール」と言い換えるとわかると思いますが、約束は常に状況に応じてアップデートされる必要があります。子どもが0歳の時と、5歳の時と15歳の時では前提とする価値観の優先順位は変わる筈です。

Bさんは色つきの「ハート(エゴ)センター」を持つ人ですから、その気になれば自分の意思で約束を破ることができる人です。
違和感を感じた時こそ、価値観をアップデートする最高のタイミングなので、ぜひチャレンジしてみてほしいと思っています。

夏のセッション祭、大好評です!
来週後半以降は、まだ空きがあります。


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すがこ
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