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入浴中のヒートショックに注意を
昨年、歌手の中山美穂さんが入浴中に亡くなったニュースは、多くの方に衝撃を与えました。
死因はヒートショックではなく入浴中の事故とされますが、この機会に「ヒートショック」という現象が注目されました。
冬場、暖かい部屋から寒い浴室へ移動すると血管が縮み、熱い湯船につかることで血圧が急上昇し、その後急降下することがあります。
この急激な変化が脳卒中や心筋梗塞、不整脈を引き起こすリスクがあり、これがヒートショックと呼ばれる現象です。
年間約1万4000人が入浴中に亡くなり、その多くはヒートショックが原因と考えられています。
持病をお持ちの方や、ご高齢の方は、くれぐれもご注意ください。
<ヒートショックを防ぐポイント>
● 脱衣室や浴室を温める:寒暖差を軽減。
● 湯温を40°C以下に設定:急な血圧変動を防ぐ。
● 湯船にゆっくり入る:シャワーで体を温めてから入浴。
● 入浴時間を短めに:15分程度を目安に。
● 家族と声を掛け合う:異常を早く察知。
適切な対策で、冬の入浴を安全に楽しみましょう。