EAでの具体的なアノマリー戦略
EAの強みの一つは、経験則やアノマリーを効率的に活用できる点です。今回は、EAを使って安定的に運用できる具体的なアノマリー戦略についてお話しします。
1. アノマリーとは何か?
アノマリーとは、市場で繰り返し観察される特定の傾向やパターンを指します。裁量トレードでは「感覚的」に使われることが多いですが、EAではこれを明確なルールに落とし込むことで安定した取引が可能になります。
2. ゴトー日中値戦略
(1) ゴトー日中値とは?
「ゴトー日」とは、5の倍数の日(5日、10日、15日など)を指します。この日には企業の為替決済が集中するため、特にドル円で特定の動きが見られることが多いです。
特徴:
中値決定に向けてドル円が上昇しやすい。
中値が決まる時間以降にはドル円が下がりやすい傾向がある。
(2) EAでの活用方法
ゴトー日中値の動きをEAに落とし込む際は、中値決定前後の特定の時間帯を基にエントリーと決済を行うことで、安定したトレードが可能となります。
3. 月末フロー戦略
(1) 月末フローとは?
月末は、多くの企業や投資家がリバランスや決済のためにドルを売る傾向があります。このため、ドルが売られやすい相場環境が生まれます。
特徴:
月末最終営業日にはドルが売られる傾向が強い。
特に東京市場やロンドン市場でこの傾向が顕著。
(2) EAでの活用方法
月末フローをEAに落とし込む際は、ドルを売る方向のエントリーをメインにした売買を行うことで、安定したトレードが可能となります。
まとめ
ゴトー日中値や月末フローといったアノマリーは、EA運用において安定した成果を生み出す戦略として非常に有効です。これらをEAに落とし込むことで、裁量トレードでは難しかった時間帯やパターンを効果的に活用できるようになりました。