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トレードスタイル移行の難しさ

裁量トレードをそのまま自動売買(EA)に落とし込む挑戦は想像以上に難しいものでした。


1. 裁量トレードの基本スタイル

私の裁量トレードでのトレードスタイルは主にトレンドラインブレイクを中心とした手法でした。特に短い時間足で目線が変わったと確認できた後に売買を行うことで、勝率を高めることができていました。

手法の流れ

  1. トレンドラインの引き方
    相場の高値・安値を結んでトレンドラインを作成。トレンドの継続や転換のポイントを視覚化しました。

  2. ブレイクの確認
    短期足(5分足や15分足など)で、トレンドラインが明確にブレイクされたタイミングを確認。これが目線が変わるシグナルとなります。

  3. 売買ポイントの判断
    ブレイク後の戻りを待ち、押し目買いや戻り売りを実行。相場が新たなトレンドに乗るタイミングを狙いました。

  • 明確なトリガーがあるため、感情に左右されにくい。

  • トレンドの転換を狙うことで、高いリスクリワード比を実現できる。


2. EA化への挑戦

転勤後、リアルタイムで相場を監視できなくなったことから、この裁量手法をEA化しようと決意しました。しかし、このプロセスは想像以上に難しく、課題に直面しました。

課題1:裁量の感覚をルール化する難しさ

トレンドラインの引き方やブレイク後の目線変更といった判断は、裁量の経験や直感に依存する部分が多くありました。これをEAのロジックとして落とし込む際に、次のような問題がありました。

  • どの高値・安値を選ぶべきかの基準が曖昧。

  • ブレイク後の戻りのタイミングを厳密に定義できない。

課題2:バックテストでの成績の低迷

EAを開発し、実際にバックテストを行ったものの、なかなか良い成績を出すことができませんでした。特に以下の点が成績を悪化させていました。

  • トレンドが不明瞭な相場での無駄なエントリー。

  • 利確や損切りポイントの最適化不足。

これらの課題により、裁量トレードからEAでのトレードへの移行は予想以上に困難でした。。


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