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”ゴトー日仲値”を狙ったEAエントリー戦略

ゴトー日(5の倍数の日、ただしこれが土日になる場合は直前の金曜)の為替市場には特定の傾向があります。このアノマリーを活用することで、シンプルかつ効果的なトレードを実現することができます。今回は、具体的なエントリー方法を紹介し、この戦略がどのように利益を生むのかを解説します。


1. ゴトー日仲値の基本知識

「ゴトー日」とは、基本的には5の倍数の日を指し、これが土日祝日と重なる場合は、その直前の平日を指します。これらの日には、日本企業が為替決済を行うため、特にドル円で以下のような動きが見られることが多いです。

  • 仲値決定に向けてドル円が上昇しやすい

  • 仲値決定後(9:55以降)に、一旦ドル円が調整的に下落する傾向がある。

これを活用したエントリー手法をEAに組み込むことで、安定した利益を狙うことができます。


2. エントリー方法

ゴトー日仲値戦略の具体的なエントリー方法を、以下にまとめます。

(1) 前日のニューヨーク時間にドル円を買う

  • エントリータイミングはニューヨーク市場の取引時間内(日本時間22:00〜翌6:00頃)か東京市場の最初の時間帯。

  • 時間帯を決めて買いポジションを持つか、ドル円の上昇トレンドを確認したうえで買いポジションを持ちます。

(2) 翌朝9:55頃に売却する

  • ゴトー日当日の仲値決定(9:55頃)を目安に、ポジションを決済します。

  • このタイミングでは、多くの場合、為替市場でドル円が上昇していることが期待できます。

(3) 9:55以降の動きで新たにエントリー

  • 9:55に売却後、相場が調整的に下落することが多いため、再び買いのタイミングを探ります。

  • 相場が安定してきたところで決済を行います。


3. このエントリーのメリット

(1) 利益機会が増える

ニューヨーク時間から翌朝までポジションを持つことで、2つの局面で利益を狙うことができます。

  • ニューヨーク時間での上昇幅。

  • 仲値決定前後の上昇幅。

(2) スワップポイントが得られる可能性

ニューヨーク時間にエントリーすることで、スワップポイントが発生する場合があります。特に、ドル円の買いポジションはスワップポイントがプラスで、これも利益の一部として加算されます。

(3) シンプルで再現性が高い

この手法はゴトー日という明確なタイミングを基にしているため、裁量トレードでもEA運用でも再現性が高く、長期的な運用が可能です。


4. 注意点

(1) リスク管理が必要

  • ゴトー日のアノマリーは多くの場合当てはまりますが、市場の状況によっては異なる動きをすることもあります。

(2) 市場のボラティリティに注意

  • ゴトー日仲値前後は一時的にボラティリティが高まることがあります。

  • スプレッドが広がる場合もあるため、エントリータイミングには注意が必要です。


まとめ

ゴトー日仲値のアノマリーを活用したエントリー方法は、シンプルでありながら安定した利益を狙える戦略です。特に、ニューヨーク時間のエントリーやスワップポイントを組み合わせることで、より効率的なトレードが可能となります。EAを活用することで、これらの手法をより一貫性のある形で運用することができます。

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