EAだからこそできる新たな戦略
裁量トレードのEA化に取り組む中で、多くの課題がありましたが、それと同時にEAだからこそ可能な新たな強みを発見することができました。今回は、EAならではの特性を活かして新たな手法に挑戦することになった背景と、その具体的な内容についてお話しします。
1. EAの強みを再発見
EAを活用する中で、裁量トレードでは難しかった以下のような強みを実感しました。
(1) ローソク足の確定直後に素早くエントリー
EAは、ローソク足が確定した瞬間にエントリー条件を判断し、即座に注文を実行できます。このスピードは裁量トレードでは不可能であり、トレンドの初動を逃さない点が大きな強みです。
(2) 夜中のエントリーが可能
EAは24時間稼働できるため、裁量トレードでは対応できなかった夜中の相場にも対応できます。特に、ニューヨーク市場の終盤や、アジア市場の序盤でのトレードが可能となり、利益を狙える時間帯が大幅に広がりました。
(3) 就業時間内でもトレード可能
(2)と少し意味は重複しますが、本業の勤務中でもエントリーが可能となります。これにより、裁量トレードではトレードできていなかったエントリーのタイミングを逃さずに活かすことができました。
2. EAだからこそ広がる可能性
EAの導入をきっかけに、これまでの裁量トレードの延長では思いつかなかった新たな手法を開発できるようになりました。特に、以下の点で可能性を感じています。
視野の広がり: 東京市場や深夜帯でのトレードやアノマリーを利用したトレードといった、裁量トレードでは注目していなかった領域への挑戦。
効率性の向上: EAが相場を24時間監視し、正確なタイミングでエントリーできるため、トレード機会の最大化が可能。
心理的負担の軽減: EAに取引を任せることで、裁量トレード特有の感情的な判断ミス(エントリートリガー確認漏れ、振り返ると無駄だったチキン利確など)を防ぐことができる。
まとめ
裁量トレードからEAへの移行は、単に「トレードを自動化する」だけではなく、新たな可能性を見つけるきっかけにもなりました。EAの強みを活かし、これまで挑戦してこなかった市場や手法に取り組むことで、トレードの幅が大きく広がったと感じています。