【 手紙 】
一通の手紙が届いた。
去年の年の暮れ、丁度クリスマスの頃だったかな
かつてこの店へ何度か来てくれていたお客様からで
12月の始めに「パンセット」の注文があり、お届けした後だった。
パンが届きました。ありがとうの他に近況が綴られていた。
そこには、現在重い病気で闘病中で入院していること、
病床にてyamashitaのパンが食べたくて注文したこと
「沖縄へまた行きたい!」
「あの海の見えるテラスで、パンとピザ、タンドリーチキンを食べたい!」
そしてこんな私に「会いたい!」と
病に負けず、前向きに楽しいこと、
やりたい事を考えながら過ごしていきたいと
そのひとつが私の作るパンだと…
涙が出そうになるのを堪えた。
手紙の最後にはお元気で、
おいしいパンと笑顔で訪れる人たちを幸せにしてください。
応援していますと書いてあった。
皆さんを幸せにしているかどうかはわからない。
幸せにしていただいているのは私なのだ。
最後にこの手紙を公表するつもりはなかったのだが
今日までなかなか返事も書けずにいた。
ご本人には申し訳ないが、
きっと見ていてくれるそう思って書いた。
コロナ禍の中、行き来も儘ならない状況ですが
その間に病状が回復し、また会える日が来る事を願っています。
御身お大事に。良くなりますように。
手紙ありがとうございます。
、
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?