家事本、処方しておきますね。【3】
三回目にして、ようやく本題がやってきた。
私の独断と偏見による、おすすめの、なおかつ現在も大変お世話になっている家事本を一冊ずつご紹介させていただく。(アマゾンのリンクが貼れるのか?貼れないのか?がわからなかったのでリンクはなし)
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『家事は、すぐやる!』(著:マキ、ワニブックス刊)
兼業主婦3日目、息も絶え絶えに手に取った『しない家事』と同じ著者による時短家事本。
本を薦めた友人から「結局家事をするのしないの?」と聞かれた答えを今ここで(聞かれた瞬間は答えに詰まった)。
平日は無駄な家事を「しない」で、決めたことだけを「すぐやる」。
という本だよ!(そもそも主婦を名乗る人に家事を完全にしないという選択肢はないんじゃないか)
『しない家事』と迷ったが、こちらの方が漫画やイラスト、具体的なレシピが多いので、息も絶え絶えな(この形容を使わねばならない新米主婦が私だけでないことを信じてる)新米主婦には使いやすいんじゃないだろうか。
平日には必要最低限のことしかしないと決めて、他は全部休日に回す!
平日の負担を減らすべく、使う野菜を二倍の量切っておいたり(別の日におかずや味噌汁の具にする)、肉や魚に味付けをしておいたりする「先回り家事」や、平日の家事の順序を決めておいて、その通りに動く、それ以外のことをやらないという「ルーティン家事」という概念を、私はこの本によって知りました。
著者のマキさんは、旦那さんの影響でミニマリストになった方のようで、物の城塞で世間から身を守るように生きている私にはそこは真似できぬ……と思ったものの、広告代理店で働きながら子供が二人という、自分のロールモデル(ワーママ希望)としても尊敬&参考にさせていただいている。
これは結構大事な観点で、どんなに「いいなぁ!」と思う家事の方法を見つけたとしても、ベースが専業主婦の方だと、いざ真似してみてもまったくうまくいかなかったりするのだ。
「旦那が家事を手伝うか否か」「フリーで仕事をしているのか、会社員か」
も、ライフスタイルに大幅な違いが出てくるので、購入前にチェックしておきたい。
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この休日は旦那外出、自分家という状況だったため、家事をする気がほとんど起きず(共働き夫婦に発生しがちな事案だと信じている)、布団を干してシーツを洗って干して……で力尽きた。
常備菜作りは早く帰宅して月曜に回そう!
と思って、朝起きたら9時28分だった。(10時出社、ドアtoドアで一時間半弱)
二度見とはこれのことをいうのだ、というくらいパーフェクトな二度見をキめ、その後自分のケータイすらも信じられず(我が家に時計はなく、デジタル機器搭載の時計のみが命綱だ)、実家に電話して時間を聞いた。
早く帰るどころか遅刻である。主婦以前に社会人としてあるまじき遅刻である。
朝洗い上がるようにセットした洗濯物を、洗濯機の中でびしょぬれで縮こまらせたまま、雨の日にびしょぬれの捨て猫を放置せざるを得ない状況に陥った子どものごとく断腸の思いで家を出た。
いくら時短家事本をたくさん読んで知識を仕入れても、意識と行動が変わらないとダメ主婦のままダゾ☆
と人差し指を突きつけたい。
自分に。
つづくorz