砂東真実

書いて読む人。会社勤めの傍ら、副業でフリーとしてライディング、編集も行っております。 …

砂東真実

書いて読む人。会社勤めの傍ら、副業でフリーとしてライディング、編集も行っております。 現在1歳の息子を育てるアラサー。 ブルーな気持ちを笑い飛ばし、少し明るい気持ちになれるものを書くのが目標。 #お金ライターコンテスト 大賞 いただきました! 育児アカ→@mami_ikuji

マガジン

  • 三十路もをかし

    三十路をいくつか過ぎた女の残念だったり楽しかったりする日常まとめ。 クスリとしたいときに是非!

  • エンタメまとめ

    ゲーム、物語以外のエンタメなどこちらに置いてあります。 (※マガジンをまとめ直しました)

  • トーキョー家族

    生み育ててもらった「実家」。 夫を育んでくれた「義実家」。 そして今の私と夫で息子を慈しむ「家族」。 東京に暮らす三つの大事な家族の話をまとめています。

  • 気まぐレポ

    食レポ、体験レポ、参加レポなど、ついついレポートしたくなったものを気まぐれに集めました。 食レポ多め(※終焉の築地は、当時つわりに突入したため途中で終わっています……)。

  • 妻仕記(さいじき)

    『すてきなあなたへ』みたいな季節の衣食住についてかかれたエッセイが大変好きで、「自分でも季節の家の話を書き留めよう」と思い、書き出したはいいものの、当たり前だが全然違うものと化しました。大橋鎮子さんに平謝りしたい。 妻が家と仕事を両立しながら春夏秋冬を生きていくよ、という意味を込めて妻仕記。もちろん元ネタは歳時記。

最近の記事

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【大黒柱が倒れたら】医療費哀歌

突然、大黒柱が倒れてしまった我が家はごく普通の四人家族だった。 サラリーマンを定年退職して数年過ぎた父。専業主婦の母。アラサーOLの私。新卒三年目の弟。 主な生計は、父が祖父から相続した若干の土地が生み出す家賃収入と、一年ほど前から受給するようになった年金。子どもたちからそれぞれ数万円の食費を徴収しているものの、それがないと困るというわけでもない。 家は持ち家、ローンも特になし。お金のかかる趣味を持つ家族も、ブランド好みの家族もいない。 すごく裕福というわけではないが、お

    • 調味料は油断する

       突然だが、引越し準備をしている。  息子・いちくんが年長になる前に、今より部屋数が一つ多い家(ただし、引き続き妹が同じ保育園に通えるよう、最寄り駅や市区町村は変えない)に引っ越し、学区を確定させる。今年頭から抱えていた超重要ミッションである。  賃貸を探していたはずが、いつのまにか購入を検討することになり、あれよあれよとローンを組んで来月から支払っていかねばいけないのだが、それはまた別の話で……。  引っ越しをする前にやらねばならないことはたくさんあるが、必須なことの

      • 「元気」と「やる気」は基本装備、か?

         新卒で入った会社は、社員50人ほどの小さな編集プロダクション。そこで私は、 「世にもテンションの高い新人が入ってきた」  と慄かれた。  22歳。  誰にでも「おはようございます!」とハキハキ挨拶して、フロアを繋ぐ階段は駆け上がる。移動の時間がもどかしくて、常に小走りしていた。  元気もやる気も有り余って、空回りも多かった気がする。中学生の時から目標としていた「編集者」にどうにかたどり着いて、さぁここからが本番だと、がむしゃらに働いた。  新卒採用で私を落とした100近く

        • 傘を差したって濡れるんだ

           傘をさすのが絶望的に下手だ。  気づいたのは大人になった頃だ。同じ雨の中、移動してきたはずの友人たちより、いつも自分の方が濡れている。もちろん友人たちも濡れているのだが、友人たちが「じと…」だったら、私は「びじょっ!!」。絞ったら水が滴る感じ。  小柄だからと、小さい傘をさしているのが悪いのかと、大きい傘をさしてみた。  重くなっただけで、状況に大差なかった。  さし方が悪いのねと、歩きながら傘を前にしてみたり、横にしてみたりした。  タイミングが悪いのか何なのか、う

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          トトロは可愛くなかった。

           金曜ロードショーで『となりのトトロ』やってるよ、と母にLINEで教えてもらい、試しにかけてみると、息子も娘も案外食いついた。  保育園でよく歌っている「さんぽ」が主題歌やBGMとして流れてくるのは嬉しかったらしいし、ポケモンだいすきな息子は「モンスターがたくさん出てきた!」とご満悦だった。まぁ……そうね……トトロもネコバスもね……まっくろくろすけもね……そうか……。  可愛いもの大好きな娘は、きっとネコバスもトトロも好きであろうと、「トトロ可愛かったねー」と同意を求めると

          トトロは可愛くなかった。

          娘は「足」フェチ

           子どもが「ママの耳を触らないと眠れない」とか「パジャマひじの部分を延々触ってくる」みたいな、謎のフェチぶりを発揮してくるのは、子育て界隈でそう珍しい話ではない。  我が娘3歳も例外ではなく、自由に転がれるようになった赤子時代から現在まで、私と夫のとある部位に異様な執着を見せる。  どこかというと、足である。  具体的に言うと、足の裏を中心として、つま先の方まで。  彼女は手持ち無沙汰になると、すすすと両親どちらかの足下へやってきて、おもむろに足を愛で始める。きちんとカウ

          娘は「足」フェチ

          ママが選んだナップザック

          「だって、ママがこの柄にしたらって言ったから」  小学6年生の家庭科の授業。私と彼女は、学校から配られたナップザック制作キットのビラを見ながら話していた。  小学生に好まれそうなあんな柄、こんな柄がたくさん並んでいて、目移りする。  「作って使う」までがこの授業の醍醐味で、私たちは自分で作ったナップザックを持って、社会科見学に行く予定なのだ。  6年生は、思春期に片足を突っ込んで、ゆらゆらぐるぐるしている時期だ。あの子はどの柄にするんだろ。これを選んだらどう思われるかな。

          ママが選んだナップザック

          私が知らない子どもの好物

           平日8時から18時半まで保育園で過ごしている我が家の子どもたちは、たいていの「新たな体験」を保育園ですませている。  ベタつきの赤ちゃん時代、彼らのすべての初めては我々親とともにあったが、今や「えっ、そんなことできるの?」「何でそんなこと知ってるの?」というもののほうが多い。  寂しいなぁと感じる気持ちももちろんあるのだが、正直に言わせていただくと、割合的には「面白い」の方が大きい。  いつだったか、息子と娘を連れて八百屋に行ったときのこと、店内でいつメン野菜たちをかご

          私が知らない子どもの好物

          子どもの作品、どのくらいどうやって保存するのか問題

           保育園にお迎えに行くと、年長クラスの子どもたちが、ペットボトルの水に絵の具をいれた色水作りに精を出していた。それをさらに調合し、おそらくキレイな色をめざしているんだろうけれど、残念ながら泥水のような色になっているものが多々。  そして我が息子いちくんも、例に漏れず泥水を500ミリペットボトル三本分抱えて駆け寄ってきた。うへぇ。 「これ持って帰る!」 「駄目です」  即答したのには訳がある。うちには既に、数日前に持って帰ってきた泥水が一本存在するのだ。 「ほらっ、ママが好き

          子どもの作品、どのくらいどうやって保存するのか問題

          料理のやる気は買い物まで

           外におつかいに出かけるとテンションが上がって、あれこれ具材を買い込むけれど、家に帰ってそれらを冷蔵庫に入れた瞬間、すべてのやる気を失って横になる現象に名前をつけたい。  お店のショーウィンドウで輝いていた服をごちゃついたクローゼットにしまった瞬間、色褪せて見えてしまい、結局タンスの肥やしとなるケースによく似ている。  特に夏は駄目だ。  我が家は共働きかつ、5秒とじっとしていられない子どもたちに5分毎にママコールされるので、土日に買い物に行き、ある程度下ごしらえや作り置き

          料理のやる気は買い物まで

          息子はお金を稼ぎたい。

          「みんなお小遣いもらってるんだって」  と、5歳息子・いちくんが言い出したとき、うを、「みんな」が出た!と思った。みんなって誰、と言うと名前が出てこない、架空のみんな。恐らくマジョリティと言うほどの人数はいないだろうと思われるみんな。こどもはみんな、みんなって言うのよね〜。  それはさておき、話の続きを聞いてみると、どうやらクラスの中に、お手伝いをすることで親からお小遣いをもらっている子がいるらしい。  ほう。  はっきりとは言わないが、どうやら自分もそうしたい、というこ

          息子はお金を稼ぎたい。

          きみはママとパパのイケメン

           多くの人がそうしているように、スマホのロック画面を「最推し」に、つまり息子と娘のツーショットにしているのだけれど、先日七五三を終え、写真をその時撮ったものに差し替えた。  娘がまだ赤ちゃんだった頃の二人から、今の二人へ。幼い頃の二人も可愛いが、私は「早く帰って(今の)二人に会いたいなぁ」と思いながら仕事をするわけだから、今の写真が良いのだ。  すると、写真が変わっていることに気がついた5歳の息子・いちくんが、怒ったように言った。 「何で変えちゃったの! 赤ちゃんの頃の写真、

          きみはママとパパのイケメン

          娘の「かわいい」

           娘、にぃちゃん、もうすぐ3歳。保育園で飾る七夕の短冊に、お願い事何にする?と尋ねたら 「おひめさまになりたい」 と言いました。  自分の幼少期と違いすぎて、なんか戸惑う。  ピンクとラベンダーカラーが大好きで、ハローキティとマイメロとクロミちゃんとディズニープリンセス(特にラプンツェル)を愛し、休日になると「ワンピースきる!」と大張り切り。  可愛い貰い物のお菓子の空き缶、通称にぃちゃのオシャレ箱には、100均で買ったヘアピンや、東京タワーで一目惚れした5色のクリスタル

          娘の「かわいい」

          七五三、そして決意表明。

           息子が五歳、娘が二歳十一ヶ月になったので、七五三の記念撮影を行うことにした。  そうと決まれば母(我が家ではこの手のことは旦那の協力をほぼほぼ得られないので)は忙しい。写真館の予約をし、ヘアセットをしてくれない写真館だったので、別の場所でヘアセットの予約をし……。  加えて今回は私も和装することにし、娘と同じ美容院で自分の着物のレンタルと着付け、ヘアセットも予約した。  着物レンタル8800円から、と書いてあったのが選んだ決め手だったのに、8800円台もその上の1万100

          七五三、そして決意表明。

          「しもし」の話

           ある日、保育園のお迎えに行ったら、教室から5歳の息子・いちくんが飛び出してきた。 「『しもし』作った!」  見せられたのは工作だ。閉じた扇子のような縦長の形に丸め折られた青の折り紙に、ちょうど扇子の柄の部分に当たるところについた、短い黄色のストロー。  しゃもじの間違いか?と思ったが、折り紙にもクレヨンでバッチリ 「しもし」 と書いてある。 「わ〜、しっかり文字が書けたね!(とりあえず褒める方針)ところでしもしって、しゃもじのこと?」 「ちがうよ、しもしだよ!」  しも

          「しもし」の話

          こわいママが怒る訳

          「ママ、こわい?」  子どもに尋ねたら、5歳の息子が間髪入れずに首を縦に振り、2歳の娘が「こわい」と呟いた。  確かに私はこわいのである。ここ数日を振り返っても怒鳴っていない日はないし、普段はちょっとお茶目なママ、くらいのキャラクターでいるが、子どもがやっちゃいけないことをやれば、すぐに真顔になる。ただ、こわいと言っても、ここで「こわい」と口にしてもこわくない、くらいのこわいレベルだと強調しておきたい(ややこしいですね)。 「叱らない育児」なんて都市伝説だと疑っている。子ど

          こわいママが怒る訳