仕事選びのコツ

突然ですが、皆さんは仕事選びにはどんなことが大切だと思いますか。

よく言われている「好きなことを仕事に!」ということがありますが、僕はこれは危険だと思っています。もちろん仕事とは自分の人生のほとんど(お金・時間・労力)を費やすものなので、続けていきたいものであれば「好き」であることが大切なのはわかります。

ただ、この「好き」というのだけで仕事選びをするのは危ないです。というのは「好き」というのは日々変化するものなので、今日好きなことが明日も好きかというとそれはわかりません。むしろそうじゃないことも多いです。人にとって「好き」という感情は「結果が出たから好きになる」ことも多いのです。僕もそうでした。営業という仕事が嫌いで嫌いで入社後すぐに辞めようかと思ったのですが、少し成績が伸びたときがありました。その時って「楽しい」とか「好きだ」という感情になっていたのです。最終的には辞めましたが。
「今、好き」というのは過去の延長線上であって「未来の自分が好き」かどうかはわかりません。たとえ結果がでなくても好きか、誰からも何を言われても好きか、そこまで考えた上で「それでも好きだ」と思うことでなければ続けるのは困難です。

では仕事選びに大切な要素は何か。それは「その仕事が(自分・社会にとって)美しい(格好いい)かそうでないか」という視点です。
実はこれってすごく大切で、人間ってこの尺度(美しい、格好いい)で物事を図ってみても人生における失敗はほとんどないのです。
例えば、朝学校や職場で元気に挨拶をする人は相手を清清しい気持ちにさせてくれます。
電車やバスなどで席を譲ったりする人を見るとどう思いますか。「あの人は人の目を気にして生きてるんだ」と僻んだりする人もいるかも知れませんが、それは裏を返せば「そんな格好いい生き方をしている人が羨ましい」という気持ちがあるからです。自分が「羨ましいと思われる行動」をとればいいのです。
トイレ掃除をしている人で安月給で働いている人と人を騙して高給を得ている人とではどちらが格好いいでしょうか。
ようはどんな仕事でもいいのです。その仕事を通して「自分が世の中に対してどう美しくいられるか」ということが大切です。

よく「仕事に優劣はない」と言われますが、格好いい姿(見た目で判断せず)と美しい心で働いている=生きている人の姿を見ると、こちらの気持ちも良くなるというのは常です。

これは生き方などにも応用できます。

約束を破る人って美しいですか。
ウダウダ文句や愚痴をこぼす人って格好いいですか。

仕事や物事の判断をする時に、意外とこの「格好良さ、美しさ」という尺度は大切になると思います。

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