大人げない

「大人げない」
娘の小学校の運動会を終えて、学校の子どもたちに至る所で言われた。小学校一年生から中学校三年生にまで。
中学生ならまだしも小学校低学年の子どもからそう言われるのは面白い。
理由は簡単。うちの学校には大人げない大人しかいないから。(笑)というのは半分冗談、半分本当。
運動会はもちろん普段の学校生活でも大人は大人としてではなく、個人(僕の場合は「そーちゃん」)として振る舞うので常に子どもにも本気で接する。
今回の運動会では、子どもたちに対して大人から挑戦状を出した。玉入れと綱引き。どちらも「マジ」で勝つため研究して望み、玉入れは肩車をして挑んだ。結果、玉を入れる棒が折れてしまったため(玉入れの玉も棒もも自分たちで作り上げる)、反則負け。
綱引きは腰を落として手で引くのではなく身体で引く作戦でも惜しくも力負け。
大人は負けてしまった。
でも、子どもたちからは「もっと簡単に子どもに勝たせるべきだ!大人げない‼️」と言われる。
うちの学校で良いなと思うところの1つ。

「大人になるのが楽しみになった」と言われたことがある。これは大人が真剣に本気で生きていると楽しいからということを教わったからだと言う。

大人が子どもに「自分が正しい」と思って接していたら、きっと子どもにとって大人になることはつまらなくなると思う。
大人だって間違うことも失敗することもたくさんある。でもそこに本気で向き合って生きていくことが大人になることの楽しみなんじゃないだろうか、それを伝えるのが大人や先生と呼ばれる人の役割だと思う。
大人げない大人。
転んでも転んでも(2回リレーで転んだ)本気でバトンを繋ぐ、そんな背中を見せていきたいと思う運動会でした。

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