OSCEについて③<オーストラリア看護師>
OSCE開催地について
私がOSCEを受けたときは会場がアデレードにしかありませんでした。
なのでシドニー在住の私は試験数日前からアデレードに滞在し、受験をして、数日観光してからシドニーに帰りました。
オーストラリア国内各地からでなく、国外からも受験生が集まっていました。普段国外に在住している方たちは、OSCE対策学校をオンラインで受講し自主練をして、試験数日前に観光ビザで渡豪し、数日だけ実技練習をして受験していました。
OSCE対策学校で知り合った人たちと一緒にホテルやAir bnbを利用すると少し出費を抑えられると思います。
ネパールの方たちは結構ルームシェアやベッドシェアを提案してくるのですが、絶対にお勧めしません。OSCEは精神的にとっても疲れるので、特に受験前はリラックスできる空間を確保することをお勧めします。同室の人が静かに寝るのかどうかも不明ですしね…
私はフィリピンの子と2部屋のAir bnbを借りました。
試験2日前に前乗りして、会場の位置を把握をしたり、現地にあるOSCE対策学校の練習場に行って練習したりしました。
飛行機(特にLCC)はキャンセルの可能性もあるので、私は前日ではなく2日前に前乗りしましたが、車で行った人や前日に前乗りした人もちらほらいました。
OSCE中のVISAについて
以前の記事にも記載しましたがOSCE対策学校は基本的に学生ビザを発行していません。またOSCE受験に関して自分でビザを取得しておかないとなりません。
<オーストラリア国外に在住の場合>
OSCE対策学校+練習期間+受験だけを考えると観光ビザだけでも足りると思います。もし落ちた場合は再受験のために再度ビザを取り直し渡豪する必要があります。(観光ビザの期限以内にまたインビテーションが来るとは思えないので…)
<学ビザやワーホリなどビザに期限のある場合>
今お持ちのビザが切れる前にOSCEを受験し終えられるかどうかを計算しておくことをお勧めします。
OSCEのinvitationがすぐに来る保障もないですし、一発で受かる保証もありません。ビザに期限がある方は、この看護師登録プロセスをいかに早く終わらせるかという時間との闘いにもなってくると思います。
また学生ビザの場合は、学校がハードスケジュールだとOSCE練習との両立が難しいと思います。
試験前は私含めほとんどの受験生は受験前数週間は仕事をしていないか、週1,2 回しか働いていませんでした。人によってはOSCE練習中の間(約1,2ヶ月)、他の都市から対策学校の近くに移住している人もいました。ということはその間仕事はしていません。
それくらい朝から晩まで毎日OSCEの練習が必要でした。
そのために、仕事を数週間しなくてもやりくりできるよう貯金をしておいたり、職場のマネージャーに予め伝えておいたりすることをお勧めします。
※ビザがない/切れそうな方はビザの専門家に相談することをお勧めします!
実際の試験会場の様子
OSCEのテスト会場は、大学の一部のシミュレーションセンターのような所でした。
病室に模した部屋が何部屋もあり、各部屋の前にスクリーンパネル、机、椅子がありました。
各部屋の前に一人ずつ座らされ、全員がスクリーンの準備完了の合図(確かボタンを押すかカードキーをスワイプする)を出したら一斉にタスクがモニターに出る、という仕組みでした。
タスクを2分かけて読み(メモも取れます)、2分経ったところで開始の合図があり一斉に各部屋に入り実技をします。
8分間の実技の後に各部屋から出てきて、全員一つ右の部屋に移動し、全員が準備ができたらタスクを読み、実技をし…と同じことを繰り返す、という仕組みでした。同じ部屋で同じ役者が一日中同じシナリオをしているのです。すごいですよね・・・
部屋の中はこんな感じです。(公式ハンドブックから引用しました)
このタイマーが見えやすいところにある部屋もあれば、そうでない部屋もありました。私の場合は残り時間を気にする余裕はありませんでした…もう、必死にできる限り早く丁寧にやることに精一杯でした。タスクは最悪全部終わらなくても、大きいミス(計算ミスや投薬ミス、患者確認や手指衛生を怠るなど)をしなければ大体大丈夫だと思います。実際、私は10タスクのうち数タスクしか時間内に完了できませんでした。
OSCEの結果はどのようにでるか
結果自体は6週間くらいかかると言われていましたが、それ以上かかる可能性もあると予め説明されていました。
私の場合、試験期間が2週間あったのですが、最後の試験日から6週間後にメールで合否の連絡がきました。
<実際の試験結果>
このような感じで、passかfailか記載があり、passが7個以上あればOSCE突破ということになります。
ということで、OSCEに受かりました!:)