【完全公開はnoteだけ!!】もっと楽々コピペで立案!乏尿・無尿の看護計画
2024.7.9更新
乏尿・無尿の看護計画
<定義>
乏尿とは、何らかの原因で尿量が減少し、尿量が400ml/日以下になる場合を言う。
無尿とは、何らかの原因で尿量が減少し、尿量が100ml/日以下になる場合を言う。
乏尿の分類
乏尿の原因は主に腎前性、腎性、腎後性の3つに分けられる。
-腎前性:循環不全による乏尿
-腎性:腎障害による乏尿
-腎後性:尿路の閉塞や神経性の乏尿
無尿の分類
無尿は真性無尿と仮性無尿の2つに分けられる。
-真性無尿:循環不全や腎障害により尿が生成されない事による無尿
-仮性無尿:尿は生成されるが尿が膀胱まで運ばれない事による無尿
計画立案時の注意点
1.計画作成時には乏尿・無尿とせずに、定義を見てどちらか1つに書き直す事。
例:O-Pの16より
〇 乏尿に対する治療の有無
✕ 乏尿・無尿に対する治療の有無
2.随伴症状は上記の分類により変わるため計画を立案する際は注意する事!
例:浮腫は循環不全の時に出現し、口喝は体液量不足(脱水)の時に出現する。
尿の生成
以下を参照してください。
1日にどれくらいの尿が生成されるの?|尿の生成 看護roo!
ろ過、再吸収、分泌: 尿生成の3つのステップ VISIBLE BODY
看護計画
疾患:
既往歴:
治療内容:
目標
乏尿・無尿に伴う随伴症状が軽減する(無くなる)
排尿回数、排尿時間、排尿量のいずれか(すべて)が健康時の状態に近づく(戻る)
乏尿・無尿に対する知識を習得し、セルフマネジメントできる
O-P
1.検査データ
-尿検査:尿沈査(赤血球、白血球、結晶、上皮細胞、細菌など)、尿生化学(Na、K、Cl、Ca、尿素窒素、尿糖、尿蛋白など)、尿比重
-血液検査:Na、K、Cl、Ca、血糖、浸透圧、ADH、TP、BUN、クレアチニン、Ht、Hb、WBC、 CRPなど
-マンニトール試験
-腹部レントゲン
-腹部CT
-腎盂造影
-膀胱鏡検査
-心電図
2.バイタルサイン
3.意識レベル
4.認知力、理解力
5.ADL
6.体重の変化(増加)
7.水分出納バランス
-IN(経口摂取量、輸液量、胃ろうなど)
-OUT(尿量、ドレーン類からの排液量)
8.食事内容、摂取状況(食事から摂取できる水分量、利尿作用のある食べ物の有無)
9.排尿状況、排尿状況の変化(健康時と現在で比較)
-排尿回数
-排尿時間
-1回尿量
-尿の性状
-残尿の有無
10.排尿する場所、環境
11.排尿方法(留置カテーテル、おむつへの失禁、導尿、尿器、ポータブルトイレ、トイレ)
12.排尿時に使用する物品の有無
13.排尿動作(動作、バランス、腹圧の有無)
14.乏尿・無尿に関連した随伴症状の有無と程度
-浮腫
-腹水
-体重増加
-血圧上昇
-頻脈
-呼吸困難
-頭痛
-腰背部痛
-口渇
-食欲不振
-悪心・嘔吐
-下痢
-倦怠感
15.乏尿・無尿に対する治療の有無
-安静療法
-食事療法
・蛋白質の制限
・エネルギー制限
・ナトリウムの制限
・カリウムの制限
-輸液療法
-薬物療法
・炭酸脱水酵素抑制薬
・サイアザイド系降圧利尿薬
・ループ利尿薬
・抗アルドステロン性降圧利尿薬
・キサンチン誘導体
・浸透圧性利尿薬
-透析療法
16.乏尿・無尿に対する治療の効果
17.精神状態
18.心理状況
19.乏尿・無尿に対する思い
20.乏尿・無尿についての理解
T-P
1.安楽に過ごせる様に環境整備する
2.腎血流量を確保するために環境を整える
-室温を調整する( ℃)
-寝具や衣服は温かいものとする
3.医師指示の安静度が守られる様に支援する
-できる事は自身で行う様に声掛けする
-できない事は介助する
4.排尿パターンを把握するために排尿状況を記録してもらう(できなければ介助する)
-排尿回数
-排尿時間
-1回尿量
-尿の性状
-排尿時の違和感、排尿時痛の有無
-残尿の有無
5.同じ条件下で体重測定を行う
6.水分出納バランスに応じて飲水量を調整する(状態に応じて制限または補給するか判断する)
-必要な場合、時間毎の飲水量を決める( 時間毎に ml飲水する)
-必要な場合、水分を経口補水液へと変更する
7.状態に応じて食事内容を検討し調整する
-低たんぱく食
-高エネルギー食
-塩分制限食
-カリウム制限食
8.必要な場合、輸液療法の準備、実施、管理を行う
9.確実に服薬できる様に内服管理を行う
10.内服を自己管理できる様に方法を検討する
11.便秘による有害物質の過剰生産を予防するために排便コントロールを行う
※年齢に応じて以下の計画から選択する
コピペでかんたん立案!便秘(成人)の看護計画
12.随伴症状に対するケアを行う
-浮腫、腹水、体重増加
※年齢に応じて以下の計画から選択する
コピペでかんたん立案!皮膚統合性障害リスク状態(成人)
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