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訪問看護師の仕事

訪問看護師の仕事は、
医療のサポートばかりではない。
お宅へ出向いたら、
その人を知り、家族を知り、
周りとの関係を知り、
その家のルールと折り合いを
つけなければならない。
限られた物品や環境、
清潔の意識も人それぞれで、
とても病院のようにはいかない。

時に便利屋、時に女優。
蛍光灯も替えるし、
灯油も入れるし、
腐った食べ物を捨てたり、
真冬にストーブが壊れて
凍えそうな人にうどんを煮て
食べてもらったこともある。
勿論業務内容には含まれないのだけど、
独居でどうしても困っていたら、
やらない訳にはいかない。

赤ん坊をおぶってると言うのなら、
見えない赤ちゃんをお預かりし、
造花を植木鉢の土に活けていたら、
綺麗ですねと一緒に喜ぶ。

前回の訪問後からその時まで、
どんなふうに過ごしたか、
色んなものを見て、聞いて、
感じて想像して、統合し、
今の状態に必要なことを弾きだす。

限られた時間内で、
処置やケア、リハビリ、連絡、
やることがたくさんあるので、
穏やかさを装いつつも
それらをこなしていく。

ご本人とご家族の
目には見えない安心を
支えるのが訪問看護師の仕事だと
7年程携わった経験から私は思う。

色んな条件下で選択の幅が変わるので、
療養し、最期を迎える場所が
在宅か施設や病院かを選ぶのは、難しい。
しかし、選択肢を知らなければ、
選ぶことも出来ない。

この本は、在宅での看取りについて
イメージしにくい方には、
こんなことが可能なんだと
知るきっかけになる本だと思う。

自分のエンドオブライフを
デザイン出来るチャンスがある人は、
多くないかもしれないが、
生きることのデザインは、
今すぐ出来る!

自分の生きざまそのものが、
残された方々に繋がるとしたら、
今、何をして生き、
どんな最期を迎えたいか?


そんなことを考えた1冊です!


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#看護とヨガを繋ぐ
#ナース #ヨガ #読書

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