虐待と自傷について
私は統計学者ではないのではっきりと統計をとったわけではないが、虐待率という物騒なパーセンテージを立てるとして、富裕層と貧困層とでは、貧困層の方がそれは、はるかに高いと思う。
"お金がないと人は余裕がなくなるから"という使い回されている文句が言い得て妙だろう。
学校教育で体罰を受けてきた彼ら彼女らは、教育=体罰という観念から我が子へ虐待をするのではなかろうか?
そう考えるとわからなくもないのではないだろうか?(肯定しているわけではない)
子供は子供ながらに他人(他所のお家)へ虐待されていることを知られてはいけないという危険察知をすることになる。
虐待の「ぎ」の字でも出ようものなら身構え、隠そうとする。私がそうだった。誰かに言ってしまったら父親に殺されると本気で思っていた。妙齢、三歳でのことである。
本当に言っていたら殺されていただろうなと今でも思う。(今思えばそうして死んでおきたかったかもしれない)
私は当時自傷行為をしていた。(その頃は何がなんだか自分ではわかっていない)何故か顔を掻きむしると快感が得られ、それを辞められなかったのだ。未だに傷が残っているので悔いているのだが、当時はそれが逃げ道だったのだろう。
現在は勿論していない。そして虐待を受けていたと言えるようになったのも現在になってからである。
"体罰の時代"が過ぎ去った昨今、虐待される子供が減っていればいいね。「だけどまぁ他人のことなんてどうでもいいか」と思ってしまう人間に私は育ちましたから。