第2話「ニューバランスは永遠に」 パーパァーパーパーポォー じいちゃんと見たスピルバーグの未知との遭遇のテーマが頭でなりながら ステンレスで覆われた集中治療室の自動ドアが開き始めた。 ゴクリ。 生唾を飲み込むと同時に、自動ドアが開くと慌ただしく動き回るナースの姿が見えてきた。 そこは、さながら中華料理店の厨房のようだった。 ドン。 勢いよく背中を押されたので振り返ると、切長の目をしたか細い女性が右脇に糊付けされたたくさんの病衣を抱えて立っていた。 「新人はもう
第一話「アップルウォッチは突然に」 ドゥバンッヌ! 勢いよく叩いた机の音が部屋中に響き渡る。 開けていたドアから、ふくよかな見た目の副看護部長が心配そうに除き込んできた。 「僕、絶対やめませんからね」 学生時代から目立た無いグループにいた、いわゆる陰キャの俺は、23年間の人生の中で過去最高にドキドキしながら看護部長に言い放った。 「そこまで言うなら部長の言う新人配置の案、 受いれますよ。そこで結果出したら、絶対に緩和ケア病棟に配置してくださいね。約束ですよ」 う
先日、日本NP学会学術集会が感動のフィナーレとともに幕を閉じた。 今回の学会は、知った顔も運営側にチラホラといたのでなんとなく身近な気がして大会前から注目していた。 蓋を開けてみると、学会長の行動力は素晴らしく。こういう人が日本のNPを牽引するんだなと関心しながら大会の運営を注視していた。 そんな時、ふと懐かしい感情が、逆流する胃液のように駆け昇ってきた。 それは、高校時代の文化祭の時に陽キャ達がステージで歌い踊っている姿を 遠くから陰キャ仲間たちと眺めていた、あの時の気持
コロナが流行ったせいもあって、大学の敷地に入る時は、入稿証ピッてカードリーダーみたいなものにかざすんだけど 今日、、いつも通りピッてすると、 警備員さんが「代行ですねー」と一言。 「?」と思って 「代行?じゃないですよ?」っていうと 「いいよいいよ大丈夫。お疲れ様」ってニコニコ。 休んでる学生が、頼んで一人で何回もピッてするのか? そんで、警備員さんもわかった気になっているのか? まあ、誰も損しないから聞き流したけど 俺は代行ではなく、唯一無二の俺だ! 警備員さん!
今年も新人ナースがやってきました! 今年の新人さんは、コロナ世代で実習ができなくて苦労したって話もありますが、どんな感じなんでしょうか? 意外と実習なんてできなくても、あんまり変わらなかったりして😛 それでも、彼ら彼女らをみていると、自分の新人時代を、思い出します。 ...死にたくなるくらい辛い思いで。あの時代があったから、こんなひねくれた中年ナースマンになってしまったんでしょう。 指導者のSさん元気にしてるかな〜? 今でも私の目標です。
看護師として働いていると患者さんの事で、医師と意見が分かれる時があります。 若い時は、『僕はこう思う』って言うと。 『看護師は治療の責任取らないんだから黙ってろ』なんて医師から言われてました。 それが嫌で、大学院に進学して医療に関する勉強をして、少しは看護学だけでなく医学的知識を身につけた今日この頃。年下の医師と治療方針の違いで大喧嘩。いつまで経っても看護師は、医師からみたら、下の存在なんだろうなーと憂鬱な気持ちになっています。 今はちっちゃなストライキの真っ最中。この