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鳥屋野潟の娘の5400秒 Season2 ep.2

今シーズン2度目の観戦。やっとだ。

一山越え、今日は無心で試合を楽しめる。

ちょっと様変わりした新潟駅。しばらく来ていないと変わるものだ。

それにしても、シャトルバスが混んでいる。好調なチームだと、こんなにも集客力があるのか。やっぱり勝つことが一番の効果なのか。

今日も人が多くない、2階席へ。残念なのは、チャントを歌ったり、声を出して応援ができないこと。サポーターと肩を並べて、喜びを分かち合えないこと。

それでも、こうしてサッカーを見ることができるのは幸せだ。

暖かい日差し、ボールの蹴る音、楽しそうに集まる人々。こうでなくっちゃ。私も、やっとナンバーを入れたユニフォームに袖を通すことができた。

さて、今日は水戸戦。

勝ち点が並ぶ他のチームに競り勝つためにも、勝ち点が必要。どうなっていくか。

やっぱり、久しぶりにみるが、率直に思う。いいサッカーだなと。これまで、危ないプレーがあると、そこから綻びが広がって、結局負けてしまうことが多かった。バタバタしたり、ちょっとした齟齬からミスが多かった。

今は、違う。ちょっと攻め込まれても、何とかなるという見えない自信が伝わってくる。

惜しいシーンは続く。やっぱり今季のユニフォーム、本間選手は素晴らしい。堂々たるプレー、突破できる期待のあるドリブル。ボールを持つだけでワクワクする。手放したくないなと思う。

攻め込まれるシーンもあったが、守りも安心感がある。大丈夫、大丈夫。なんとかなる。

そして、思う。

サッカーの好きなところに、チームの総体で戦うことの面白さがある。

このアルビのプレーを見ていて思う。ちゃんと誰かが走り込んでいるところ、守りたいところ、その人がいてほしい所に、仲間がいる。

私も仲間のために、そうあれるのか。

一年前、同僚とのMTが紛糾した際に私は言い放った。

「貴方たちは、僕等を頼れというが、私の出したパスを受け取ってくれるという安心感がない。その相手にどうやって頼ることができるのか。」

そう、私の性格もあるのだが、パスが出しきれなかった私は、何でも抱え込み、ついぞ動けなくなった。動けなくなったうえ、現実から逃げることとなった。

あれから一年、私は仲間のために、どうありたいのか。

試合に話を戻す。

中々こじ開けられないゴール。惜しいシーンが続く。声を上げられないが、心の中で、それぞれチャントを歌っているのだろう。拍手で背中を押す。

それでも叶わなかった。0−0でホイッスル。

ここは勝ちたかった。が、仕方がない。時に勝負はこういうものだ。

ユニフォームを着て新潟駅へ。いつもながら、ユニフォームを来ていると、地元の方に試合結果を聞かれる。気にしてくれているのか。この街にサッカーがある幸せ、という地元にあるフレーズ。あったかい気持ちになる。

久しぶりに現地参戦して、感じることがあった。

長いシーズンもそろそろ折り返しになってくる。どんなことがあろうが、前へ、前へ。

それにしても、このスタジアムは世界一、美しい。

アイシテルニイガタ

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