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鳥屋野潟の娘の5400秒〜Season.5 ep.5-7〜

ここに集うことの矜持

都会の真ん中で


第6節 対磐田戦
平日アウェイにいくことは叶わず、サポーターが集う店に、仲間たちと向かい、画面越しに声援を送る。
試合は0−2で負けてしまった。大きくメンバー変更をして挑んだ内容。
それでも、希望の持てる内容だったと、仲間と確認し、次節を迎える。

ホーム戦はやっぱり

第7節 対C大阪戦
ホーム戦。天気も良く、非常に晴れ晴れ。
勝利を得るために集うサポーターの面々。
立ち上がりは、というと、何か噛み合わない。前に進めない。
なんだろう、難しく考えすぎているのだろうか。

後半になっても試合は動かず、後半先制を許してしまう。
そこから、反撃をすることもできず、試合は終了。

ここからが非常に良くない事態に。

我々の前方に座る高齢の男性、どうやら昔から来ている方のようで、古いユニフォームに身を包み、とんでもなく罵声をピッチに浴びせている。
まぁ勝てなかったら仕方がない、と思いつつ、と思いつつ、ずーっとそれを続けている。
いやもう、ちょっと酷すぎやしないか。悔しいのは選手・スタッフが一番わかっているはず。ここまで口汚い言葉をかける正当性はどこにあるのか。

周囲の空気もあまり澱んでいる中、耐えかねた数人が、ついに声をあげた。
そんなものはただの中傷じゃないかと。
本人は、これは鼓舞してるんだと述べるが明らかにそうは思えない。

諍いが大きくなり、コールリーダーが止めに入り、ことなきをえた。

我々がこんな状態では、どうにもならないだろう。何のためにここに集まるのか。もっと酷い状態を乗り越えて、ここまで来たじゃないか。ちょっと勝てなかったくらいで傲慢すぎる。

快晴と桜と

どうしても先週のモヤモヤは抜けない。
それでも、試合はやってくる。今週のプラス要素といえば、桜が満開であること。
さて、早めにスタジアムに到着したので、お花見を。

ちょっと気持ちが落ち着いたところで、スタジムへ入場。

今週は新しいチャントがあるとのこと。
みんなで前を向いて応援しよう、という覚悟の表れ。
そう、ゴール裏はこうでなくっちゃ。

試合はというと。前半10分までは、先週の内容が嘘のように、どんどん前に進んでいる。やり続ければ、きっといつかきちんと結果が出るはず。
それでも、仕方のないことはある。前半20分、先制を許してしまう。

何だろう、ずっと先制されっぱなし。

またどんよりしてくるゴール裏。
かくいう私も、ちょっと気持ちがどうにも整理できないくらい、しんどくなってきた。
後半を迎えても、なかなか思うようにいかず。それでもいつもより交代カードは早い。仕掛けていかなければ。

(非常にこの判定には疑問が残るが)相手の2枚目のイエローカードで退場。数的有利になるのであれば、まずは追いつかないと。

と思っている最中、ずいぶん距離のあるところから、一閃。

ゴールに突き刺さる。

何が起こったか一瞬わからないが、一気にボルテージのあがるゴール裏。
秋山選手。素晴らしいゴールだ。

このまま何とか数的有利をいかし押し込めないかと思ったが、ここでタイムアップ。

今日はどうなるんだろう、と思っていると、沸き起こる拍手。
次こそは、と期待を込めて。

でも選手は負けなかったとはいえ、苦しそうな表情。

それでも次の試合はやってくる。何とかみんなで前を向いて。

アイシテルニイガタ

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