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人生に深みを出すためには

人生において自分が選んだレールが全て成功したからといって、その人の人生が深みがあるかということは別のベクトルである。

 ただ遠回りをしないと深みは出ない。

野球選手のイチロー選手は稲葉選手とのインタビューで
稲葉選手「最短で行ける可能性もある」ということに対して
イチロー選手は「無理だと思います。失敗をしないで、全くミスなしで間違いなしでそこに辿り着けないんですけど、着けたとしても深みは出ない。単純に野球選手としての作品がいいものになる可能性は僕はないと思います。あったとしても遠回りすることはすごい大事なこと。無駄な事って結局無駄じゃないって考え方は僕は大好きで。今やってることは無駄だって思ってやってるわけじゃない。無駄に飛びついてるわけではないんですけど、後から思うとすごい無駄だったと思うことはすごく大事なこと、合理的な考え方ってすごく嫌い。遠回りすることが一番の近道と思ってやってましたね、今まで。」

彼には美学があると思いました。野球選手である前に人として素晴らしい。野球選手として成績を残せたから説得力があります。

人生が幸せだったなという評価は、死ぬ前のベッドの上で評価が下せればいい。全てのことに対してやってみて経験してその結果最後に論評できればいい。いい人生を送ろうと過ごしていき間違うことは多いだろう、しかし、やってみた結果失敗したという経験は、人生に深みを与えてくれる。自分という作品や世界があり、物語のページを増やしていく。そこには他人などのエッセンスがあり、その人にはその人の世界がある。何もないがしろにしてはいけないしその人を不幸にすることはしてはいけない。
自分の進む道を歩いている時には道はまっすぐで選択していて道を曲がっていく、目的地に対して客観的にみて近道だと思っても遠いことなどいっぱいある。正しい道順であることの方が人生において少ないと思い、それは終着点や結果が出た上での判断であって無駄ではなく有意義なこと言える。

私は、イチロー選手と稲葉選手、元選手だけど私の中では彼らは現役の選手と思っている。
まぁ、そんなことはどうでもいいが、悩んだときは、このインタビューをたまに思い出している。

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