胆石症術後アセスメント〜ゴードンの機能的健康パターン〜

健康認知ー健康管理パターンについてです。

S情報

①「私がいないと家事をする人もいないし、子供たちの事もあるし心配。」

O情報

①内服についてきちんと理解している。

②低血圧の対処法は分かっているが症状が出た事がないと外来カルテに記載あり


健康管理活動について

 腹腔鏡下胆嚢摘出術は、術後の創部が小さく、術後にほとんど変わりのない生活を送れる。胆嚢は胆汁を一時的に貯蔵しておく器官であり、胆嚢を切除しても肝臓から分泌される為消化機能への影響が少ないためである。しかし、食べすぎや脂質が多いものを摂りすぎると消化不良を起こし下痢になりやすくなるため、食事に関しては注意が必要である。

S情報①「私がいないと家事をする人もいないし、子供たちの事もあるし心配。」などの発言から早期退院を望んでいる。早期退院を妨げるリスクとして第一に創部感染が考えられる。創部感染を予防するためには血糖管理が必須である。(特に糖尿病患者のため。)また、交感神経が優位になる血糖値が上がる為、疼痛管理も重要になる。術後の創部の疼痛はNRS4〜5程度であることから疼痛のコントロールができていると考える。痛みが強くなるようであれば、ロピオンを使用する。

現在の健康状態と今後の予測について

 腹腔鏡下胆嚢摘出術後である。2型糖尿病の診断があり、創部感染のリスクが高い。(細菌は血液と糖分の組み合わせを好むため)その為、血糖の管理を適切に管理する必要がある。また、創部感染の予防、早期発見できるように創部の状態、ガーゼ汚染の状態を経過観察を行い、適宜ガーゼ交換をする必要があると考える。現在、微熱が37、3度と微熱があり、今後継続する様であれば医師へ報告する。(また必要時採血を提案する。)

 O情報の①内服についてきちんと理解している。②低血圧の対処法は分かっているが症状が出た事がないと外来カルテに記載あり。とのことから、退院後の血糖管理については問題なく実施できると考える。

外傷、中毒、窒息の危険性

 術後、全身麻酔後に仰臥位でいると舌根沈下する事があり、「枕がないと苦しい感じする」という発言、BMIが高値であることから、気道が封鎖されやすいと考えれる。術後、酸素が5Lで投与されているがSpO2といびきなどの舌根沈下の様子を適宜観察する。

 術後の疼痛管理でロピオンを使用している。主な副作用として、吐き気、かゆみ、発疹などがある。このような症状に気づいたら、担当の医師に報告する。


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分娩期についても書いてみました。よかったらお読みください!
https://note.com/nurse_knowledge/n/n81582875c954

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