看護師が書く 日本の医療危機 ⑤進む少子高齢化と病院の統廃合 第3話
前回までは、
日本の人口はこれから減る
だから、このベッドがある病院の数も減らす必要がある
だから、厚生労働省は実際に必要性が低い病院は統廃合しませんか?
という提案をした、
それが、↓この一覧だった、という話をしてきました。
参照元:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000551037.pdf
と、これが2019年9月の話。
その翌年の2020年、厚生労働省は具体的に
病床を減らす病院にはお金を補助します!
という案を提案しました。
※ダウンサイジング=統廃合のこと
参照元:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/topics/2020/01/dl/5_isei-01.pdf
さらにその後、具体的に
稼働率が高い=たくさん使用している病床
なら228万円
稼働率が低い=あまり使用していない病床
なら114万円
の補助金を出します
としました。
参照元:日本医師会
http://www.toyama.med.or.jp/wp/wp-content/uploads/2020/10/2020chi373.pdf
この話はもともと期限を2020年10月までとしていました。
しかし、この年、御存知の通り、
新型コロナウイルスが感染拡大します。
そのため、一旦、この期限を延期に。
参照元:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000666133.pdf
その後、
世間では新型コロナウイルスの対応にあたり
①医療が逼迫していること
②実際に新型コロナウイルス患者を受け入れているのは
統廃合を検討していた公立・公的病院が主に行っているのでは?
と、いったウワサが広まり、この議論は一旦ストップしました。
しかし実際のところ、
新型コロナウイルス患者を受け入れていたのは
……という内容について、次回は話していきます。
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