看護師が書く 日本の医療危機 ②少子高齢化
前回、日本の「超」がつく少子高齢化状態の話をしました。
ここからが本題なのですが、
少子高齢化が、まあ良くないっていうのは皆様わかると思うのですが、
何がどうヤバいのよ?
という話です。
これは前回提示した図に、こんなことが書いてあったと思います。
「生産年齢人口」
子供=15歳以下
高齢者=65歳以上
これはわかると思いますが、
「生産年齢人口」=15~65歳って何?
この年齢の分け方何なの?
ですよね。
簡単に言うと
生産年齢人口=働いて税金を納められる年齢
子供・高齢者=学校や老齢で働けない=税金を納められない年齢
で分けられています。
つまり、生産年齢人口が税金を払い、
子供や高齢者を支えている、これを示すための分け方なのです。
で、この図を改めて見てください。
矢印の通り、どんどん生産年齢人口の割合が減っています。
シリーズ①では、日本は税方式といって、
社会保険など国民が病気になったときは
一部を税金でお金を出していると話しました。
15歳以下の子供や、65歳以上の高齢者が病気になると、
15~64歳の生産年齢人口の税金の一部が、
病院や介護施設などに支払われるのですが、
その生産年齢人口の割合が
2012年に62.9%だったのが、2055年には50.9%まで減るんです。
つまり、働き手が減り、税金が入らなくなるのです。
圧倒的にお金が足りなくなるのはわかりますよね。
だから、医療費は今以上に税金や借金にも
手を出さなければ、いけなくなるかもしれない。
その前に、国の対策としては
収入を増やす=増税する
出費を減らす=医療費を抑制する
といった計画がなされています。
まず、そんなに難しい話をしないので、
嫌がらず、次回はその「増税」についてみていきましょう。
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