看護師が書く 日本の医療危機 ⑤進む少子高齢化と病院の統廃合 第1話
シリーズで追ってきた少子高齢化。
2060年には高齢化率40%=10人中4人は高齢者
という超少子高齢化を迎える日本。
その原因にはそもそもの「人口の減少」もありました。
参照元:総務省
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc143210.html
2020年の1億2000万の人口は
2060年には8000万人台にまで落ち込みます。
そのような人口減少の中で、
以下の図は日本の病院に入院した患者数の推移です。
参照元:宮城県医師会HP
https://blog.goo.ne.jp/cabinet_new_wave/e/fa1ac4622a66c6c68a4cf65ff7610956
前の少子高齢化の図と見比べてみるとわかると思いますが、
人口の増減と比例するように入院の数も増減しています。
つまり今は、人口が減り、入院の数も徐々に減っているという状況なのです。
※もちろん入院が減る理由は人口減少だけではありません。
健康志向の高まり
企業での健康診断の義務化
色々な要素が入院を減らします。
そして、入院が減ることはとても良いことです。
税金を投入している医療費が減るからです。
ここで、気になるところが
入院が減るということは病院の仕事はそれだけ無くなる
と、いうことになります。
じゃあ、仕事が無いなら「病院は減らさなくていいの?」
という問題点が浮かんできます。
日本の人口は着実に減っています。
参照元:総務省統計局
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/new.html
また、別シリーズでは
日本は入院ベッドが諸外国と比べて異常に多い話もしてきました
参照元:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/16/backdata/01-03-02-05.html
当然、使う人が減るわけですから、
このベッドの数も減らすべきです。
そして、このベッドがある病院の数も減らす必要があるのです。
次回はこの減らす方向について詳しくお話していきたいと思います。
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