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看護師が書く 日本の医療危機 ②少子高齢化 第1話


前回看護師が書く 日本の医療危機①
では、国民皆保険=社会保険のお金が賄えず、
借金してる日本の医療の現状をお伝えしました。

さて、じゃあ何で、そんなに借金までしないと
保険料がパンクしてんのよ?

っていうことを
また数回に分けて話していきたいと思います。

結論から言うと、保険料が足りない原因は
少子高齢化にあります。

しかし少子高齢化ってよく聞くけど
実際なんなの?ですよね。

子供が減って、高齢者が増えるんでしょ?
→はい!正解!

…なのですが、
厳密に正しく言うと
働ける人が減って、働けない高齢者の「割合」が増える
ということです。

図で見てみましょう。
50人、人がいます
そのうち
10人が子供=15歳以下、10人が高齢者=65歳以上でした。
これが普通の社会。高齢化率は20%です。

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で、少子高齢化は、というと↓下の図
そのうち子供が5人、15人が高齢者になること
高齢化率は30%

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と、いうことが高齢化だと思われていると思いますが、
実は↓↓↓の図のように「そもそも全体が50人じゃなくなる」
ことも含みます。
仮に全体の人数が40人に減った場合、高齢化率は37.5%にUP

画像3

日本の少子高齢化は、
この両方が起こっているのです。

そして、これが厚生労働省の出す実際の2045年までの予想です。

画像4

子供が減って、高齢者が増えるうえに、人口が減り、
2060年には高齢化率40%。
今、40歳の人が40年後、80歳になった頃、
10人に4人は高齢者になるだろうと予想されています。

これが、なんとなく大変なのは伝わると思うのですが、
この高齢化率40%を他の国と比べてみたのがこちらです。

画像5参照元:http://www.ee-life.net/hatena/s_kourei.html

他の国は30%近辺で収まっていますが、
40%近い日本は他の国と比べてもブッちぎりです。
そりゃ少子高齢化に「超」がつくわ、って話です。

そんな超少子高齢化なのですが、
まあ良くないのはわかると思うのですが、
何がどう良くないのか?
続きは次回に!

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