知っているようで知らない でも重要な 国民医療費 対 国民所得比率② ~他の国と比べてみた~
前回お話したように、
2018年の国民医療費 対 国民所得比率は約11%でしたが、
この数値、じゃあ、良いのか・悪いのかって、他の国と比べて考えるしかありません。
これが国際比較。
参照元:https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2020/8a5b1439e9d459f7.html
アメリカは民間の保健で、医療の価格も高いので17%です。
ただし、金持ちと貧乏との格差が激しく、
金持ちは良い医療にたくさんお金を払って
貧乏な人は良い医療が受けられない、そんなのも伺えます。
一方でイギリス(OECD平均:緑の線とほぼ同じ数値)は
税金で医療費が賄われるので、
国民医療費は少ないけど、
かかりつけ医制度で、病院を選べない=医療の質を選べない
そんなのも見えてきます。
この両極端な数値の間に位置する日本やフランスは、
まあまあ、丁度いい感じなのかな、というのは伝わるかなと思います。
そんな似た数値のフランスは、実は日本と同じ社会保険方式をとっていて、
日本と近い医療制度が敷かれています
しかし、フランスと日本とで、圧倒的に違うこと、それは
少子高齢化対策がしっかり行われたのがフランス。
残念ながら少子高齢化対策が上手くいかなかった日本。
次回はこのフランスとの違いを掘り下げていきたいと思います。
ナースセカンドキャリアラボでは
看護師+中小企業診断士の視点で
医療の現状についても学びを深めます。
御興味ある方はこちら
ナースセカンドキャリアラボ