看護師が書く 日本の医療危機 ⑤進む少子高齢化と病院の統廃合 第6話
前回までは、
「コロナなどの危機に備え、病院は統廃合すべきでない!」
……と、言い切れないでしょ?
だって結局、これだけの病院が
コロナ患者を受け入れていないんだから。」
参照元:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/10802000/000691238.pdf
と厚生労働省が言っているに等しいデータを出してきました。
※厚生労働省は言ってはいません。筆者の見解です。
このデータが出されたのは2020年10月の話。
もちろん、厚生労働省はデータを出しただけで、
直接、上記のような「コロナを受け入れていない病院が多い」
なんていう強力な言葉は言っていません。
そ~っと、↑このデータを出し、
世間の
「コロナ患者を受入れるために病院の統廃合はすべきでない!」
という声を聞きながら、年をまたいで2021年。
以下のような6月16日に医療法の改正が成立しました。
参照元:厚生労働省
https://www.soumu.go.jp/main_content/000744385.pdf
ちゃっかり、でも、ガッツリ、
Ⅲ-2に「地域医療構想、進めます」
「病棟機能再編支援事業にお金出します」
=統廃合にお金出しますって言っています。
厚生労働省はヤル気です。
以下は筆者の見解ですが、
①結局、色々なメディアで
「病院は統廃合すべきでない!
だってコロナで医療が逼迫しているじゃないか!」
……と言われていますが、実際、15~25%は活躍できません。
多分、このまま活躍できない病院の統廃合は進むと思われます。
②公立・公的病院の統廃合だけでなく、
結局、民間にも必要性が迫られるものと思われます。
なぜなら、少子高齢化が進むからです。
医療が逼迫したのは、もともとの病院の問題で
それとこれとは別だからなのです。
さて、それを御理解頂いた上で改めまして、
コロナの問題ではなく、
少子高齢化における「そもそも論」を申し上げます。
「国は病院を減らす方向性。
でも少子高齢化で病院が必要な高齢者は増える」
「増えた高齢者の人たちは、病院が無くて大丈夫なの?」
と、いうことで
本シリーズはここまでにして次回シリーズは、
「病院を減らして、増える高齢者に
どう対処するのか?」
これを話していきたいと思います。
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