SNS営業という新たな開拓法
コロナ禍によりインサイドセールスが急増したことで、エリアを問わず、メールやコールによるセールスが過激化し、多くの企業や個人が、新たな営業に対して内容を問わず拒否する傾向が強まっています。
そのため、これまでのように資料を送ったり、電話をかけたりするファーストコンタクトの方法は、全く効果を発揮しなくなっており、各社は新たな営業手法を早急に検討しなければならない状況です。
特に、個人を対象としたセールスの場合、詐欺や強盗などの被害が相次いでいることから、電話でのアプローチは非常に困難であり、訪問営業はもってのほかとなっています。
そこで、最近話題になっているのが、SNSを活用した営業手法です。
基本的な考え方としては、まずInstagramなどのアカウントを開設し、丁寧に情報を発信してフォロワーを増やし、その後ダイレクトメッセージで告知やコンタクトを取るというものです。
これまでは、このような手法は手間がかかり、成功率も低いため、セールスが必要な業界ではあまり活用されてきませんでした。
主にアパレルや飲食店、商品が明確な業界、また住宅業界などで実績を見せるアルバムとしての利用が中心でした。
しかし、前述のように従来のセールス方法が極めて難しくなってきたことで、営業関連会社がこぞってSNSを活用し始めています。
では、具体的にどのようなポイントを抑えて展開すれば良いのでしょうか。
上記のコラムにも記載されていますが、大切なことは以下の3つです。
・お客様が本当に必要とする情報を発信すること
・ダイレクトメッセージでは徹底して相談相手になること(行動要請)
・コミュニティを作り、関係性を育てること
矛盾するように聞こえるかもしれませんが、結論として「営業をしない」ということが重要になります。
これからの営業は、直接の営業活動ではなく、いかにしてファンを作り、そのファン化にどれだけ時間とお金を費やすかが、企業にとっての最重要課題となるでしょう。