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ドネーション/投げ銭BOX

「濡れた地蔵PROJECT」の会期がいよいよ迫ってまいりました。
本日軽トラで搬入、17・18日と2日間泊まり込みで設営作業を行います。
海老原商店の空間自体が力を持っているだけに、置いてみないと作品がどうなるかわからない、という未知数。2人で即興セッションのように展示を組み立てていきます。

さて、今回の展覧会期間中、ドネーション/投げ銭BOXを受付に設置させていただく予定となります。
展示情報に「入場無料」と書いているくせに、こんなことをわざわざ取り立ててお知らせするのも誠に僭越なこととは思いますが。。。

今回、出品作品のほとんどは値段をつけて販売する形となります。
アート作品を買うことがメジャーではないこの日本において、作品を買っていただけることは、私たちにとっても本当に特別なことで、光栄でとても嬉しい経験です。

しかし、値段の高い作品を買うことはできない、または今回は欲しい作品がなかった、それでも応援したいと思ってくださっているお客様、今回の展覧会、空間、作家活動全般について価値を感じてくださるお客様、そう思っていただけるのを、私たちはいつも本当にありがたく幸せなことと思っております。
そして、そういった思いを寄せてくださるお客様に、「作品を買えなくて申し訳ない」と思わせてしまうことに、常々私たち作家も逆に申し訳なさを感じておりました。
この申し訳ない合戦をなんとか打破できないものか
、、、とずっと考えてきました。

いうまでもなく、美術家を続けて行くのは、経済的にも精神的にも、そう簡単なことではありません。
そんな中、毎回足しげく展示を見に来てくださるお客様、何年も継続して成長を見守ってくださり、応援してくださる方々がいてくださるからこそ、私たちは辞めずにここまで来られたと心から思います。また1年後3年後10年後も制作を続けていこうと思えます。私たちの活動は、決して独りでやって来られた訳ではないと確信しております。

そんな方々からいただく思いの受け皿として、大変恐縮ではございますが、この度展示会場にドネーション/投げ銭BOXを設置させていただくことを決めました。
もちろん、強制ではありません。お値段もお気持ちでかまいません。
お名刺など入れていただければ、作家から次回展示のご案内もさせていただきたく思います。

いただいたいたご支援は、出品作家の私たちと会場の海老原商店さまとで、あらかじめ設定したマージン設定に基づき分配をさせていただきます。

そして、ご支援くださったみなさまへのリターン用として、ここnoteで発信してきた、制作過程の思考記録(ワークインプログレス)をまとめた小冊子をご用意させていただきました。

自分達で言うのもなんですが、なかなか素敵に仕上がっております。
こちらをご覧になりながら展示空間に居続けていただくのも良きこと、お帰りになってから読んでいただき、余韻を味わっていただくのも良きことかと思います。

少々手探りではございますが、この方法が
見に来てくださるお客様、空間をご提供くださるアートスペースさま、私たち作家、それぞれにとってより良いものとなれば幸いです。

今月に入って、コロナの影響が再び広がり始めておりますので、くれぐれもお気をつけてお越しいただければと思います。

・入場の際は検温と手の消毒にご協力くださいませ。
・会場では一定時間おきに換気を行います。暖かくしてお越しください。
・発熱のある場合は入場をお断りしてしまうことがありますが、どうかご了承くださいませ。
・大きな声での会話はお控えくださいますようよろしくお願いいたします。

みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

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「濡れた地蔵 PROJECT」土居大記 × 町田藻映子
期間|2020年 11月19 日 [木] - 23 日 [月] 期間中無休
時間|10:00 - 21:00(※最終日17:00まで)
料金|入場無料
会場|海老原商店
   〒101-0041
   東京都千代田区神田須田町2-13-5
   https://www.ebiharashoten.com


この記事について

インスタレーションアーティストの土居大記と、絵描き・ダンサーの町田藻映子によるコラボレーション展示の企画『濡れた地蔵』(@海老原商店)。展示は開催延期となってしまいましたが、展覧会までの間、2人のワークを写真と言葉の綴りでnoteに掲載してゆきます。

この企画のプロフィール記事はこちら➡︎** **


プロフィール

土居大記 (Hiroki Doi)
学生時建築を学び、卒業設計を機にアーティストになる。”美しいは生ものである”という考えから制作している。
自然現象を素材としてインスタレーションやパフォーマンスを行っている。
常にまわりで起り続けている小さな変化を抽出して振り付けることが作品の主軸にある。それらの空間では気づくことが連鎖する。即興である。ダンサーとの共同制作も行っており、自身も制作の過程で身体表現のメソッドなどを経験している。
主な表現媒体はインスタレーション、パフォーマンス、写真、詩、製本。
HP https://www.hirokidoi.com/

町田藻映子(Moeko Machida)
京都市立芸術大学大学院修了。「生命とは何か、人間とは何か」を主題に、岩石やそれに関わりの深い生物・人の文化に焦点を当てて絵画制作を行う。かねてより、身体を通した主題へのアプローチを重視し、コンテンポラリーダンスと舞踏を学ぶ。『私が石ころを描き続ける理由』についてはこちらにまとめています。
個展「生きる者たちを想う為」(GALLERY TOMO(京都)2019年)、「名前を知らない死者を想う為」(GALLERY b. TOKYO(東京)2019 年)、「MoekoMachida Solo Show」(Marsiglione Art Gallery(イタリア)2017 年)等を開催。「シェル美術賞展2018」( 東京) 入選。「飛鳥アートヴィレッジ2017」( 奈良県明日香村) 参加。
HP https://www.moekomachida.com
Instagram https://www.instagram.com/moeko_machida/

※このnote記事上にある画像・文章の複製・転載はご遠慮くださいませ。
©︎ 土居大記・町田藻映子

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