血圧ってなんなんやねん

皆さんこんにちは、こんばんは!
Ns.GyuTaです。

3月も終わりになりまして、暖かくなってきましたね。
出会いと別れの季節、春が来ます。新人さんがやって来て絶対にする話、、、

「この人ってなんで血圧が高いの?」
「この人ってなんで血圧が低いの?」

ひゅーこれ聞かれてすごく緊張しましたよね。今でも汗かきそう。
新人のみなさんもこの質問絶対される、間違いなくされる笑
そして先輩のみなさんもこの質問絶対する、間違いなくする笑

はてさて、先輩にこの質問をされたらみなさんなんて答えます?
先輩のみなさんはなんて答えますか??

看護師として働いていたら絶対に出くわす「血圧」
今日はその血圧について頑張ってわかりやすく説明していくよー!

今日のメニュー

・血圧ってなんやねん 
・血圧の構成要素は「前負荷」「後負荷」「心収縮力」
おまけ~ストレス増大!?バイアスを知る~


血圧ってなんやねん

血圧ってとっても身近だけど、意外とイメージがしにくくないですか?簡単に説明してみてといわれると難しい、、、

まあとっても簡単にいうと
「血液が血管を押す力」
ってことです。
たとえば、
蛇口を少しだけ捻ってホースの中をちょろちょろと水が通ったときには、水の勢いが少ないので圧が低いし、
蛇口を大きく捻ってドバーっと水が通れば、水が勢いよく出てホースの内側を押すので圧が高くなります。
この水がホースを押す力が高いのか低いのかってのを、血液と血管で表したものが血圧です。

なるほど、それが血圧か。そしてそれってなんで上がったり下がったりするの?って話をするんだけど、
今日はひと味違う!!
一般的な肥満とか塩分のとりすぎとか、動脈硬化で血圧が上がるっていう基質的変化による血圧変動ではなく、もう少し患者さんの状態によって変化する血圧について今日は説明をしていきます!


血圧の構成要素は「前負荷」「後負荷」「心収縮力」

動脈硬化などで血圧が上がるのは既存の知識として、
じゃあ患者さんの血圧が朝と夜で、昨日と今日で、状態によって変わるのはなんでよ?って話なんです。
朝と夜を比べたら時間経過で動脈硬化が進みました!!なんて人はさすがにいないと思います。笑
いたとしたらその人の1日はとても充実してたんでしょうね、ちょっと素敵です。
そうじゃないとしたらいったい何で血圧が変動するのか?
それは「前負荷」「後負荷」「心収縮力」です。
なんじゃそら?ちょっと聞きなれない言葉が出てきたんじゃないですか?
これを理解すると今まではよくわからんくておっかなかった血圧が身近に感じることができると思います。
では、ひとつひとつ紐解いていきましょー!

「前負荷」
ぜんふかって読みます。雑誌によっては容量負荷、プレロードとかって表現するものもあります。
これは血液、体液の総称のことです。
たとえば出血性ショックなんて言葉がありますが、出血でダイレクトに血液がなくなって血管を押せなくなります。その結果、血圧がさがってしまうのです。
出血だけじゃなく、暑い日に大量の汗をかいた、食欲がなくなって水がとれていない。その結果、体液減って血圧が下がっていきます。
病院で働いてたり、普段の生活のなかでどっかからダラダラと血液を流していることはそんなに多くないと思うので、こちらの場合が多いと思います。
出血してたらほっとかないでね?笑
なので、血圧が下がったなーってときにはこの前負荷について考えてみましょう。
水分、食事はとれているかな?
おしっこがたくさん出ていないかな?
ドレーンからの廃液は増えていないかな?
体重が減少していないかな?
と情報を集めていきます。
その結果、
前負荷が足りない
とか、
前負荷は問題ない
と評価していきます。


「後負荷」
こうふかと読みます。アフターロード、末梢血管抵抗と表現されているものもあります。
手足の血管が収縮しているのか、拡張しているのかってことで、ホースの太さのことです。
ホースが細いと水が少なくてもホースにかかる圧力は高くなりますが、ホースが太ければ水が少ないと圧力が低くなります。
口に水を含んで細いストローからピゅーっとだそうとしたらちょっと力がいるでしょ?
だけどそのストローが、タピオカを飲むような太いストローだと簡単に水が出せると思います。
ストローと違って血管は取り替えができないのですが、そのかわり血管自体が太くなったり細くなったり変化させることができるので、それで血圧を変化させているのです。
でも血管が細くなってるのか、太くなってるのかなんて目で見えないじゃない?
ところがどっこい!
目で見えないけど、間接的にそれを知ることはできるのです。
血管が収縮しているときには手足が冷たくなってチアノーゼがみられます。それか、どこかが痛くてぐーっと力をいれていたり、寒くてガタガタからだが震えていたり。
逆に、
血管が拡張しているときは手足が暖かくて、血色がいいことが多いです。ちょっとウトウトしていて、リラックスしていることも。
基本的に患者さんの手足の温度、チアノーゼがあるのかっていうので判断してオッケーです。

ひとつ気を付けたいのが、状態の悪く血圧の低い人は末梢が冷たいです。
末梢血管が収縮しているのになんで血圧低いのさ?今説明したのと違うじゃん!
って思いません?
僕にもそんな時期がありました、、、笑
そんな人は、本来であれば血圧が上がるほどに末梢血管を収縮させているのですが、状態が悪くて血圧をあげられていないのです。
末梢血管が収縮して、冷たくなって、チアノーゼも出ているのに血圧が低い。これはそうとう悪い状況なのですぐに対応してください。


「心収縮力」
しんしゅうしゅくりょくと読みます。
これは文字通り心臓自身がちゃんと動いてるのか?ってことです。
これをちゃんと評価するには心エコーが必要です。
ちょっとエコーできる人呼んできてー笑

この3つの要素が相まって血圧が変動していきます。
どうでしょ?
これで先輩に血圧を聞かれても答えられそうじゃないですか?
後輩に血圧を正しく説明できそうしょうか??

高頻度で出会い、かつ上下降の多い血圧ですが、ひとつひとつ分解すればきっと怖くない!はず。
みなさんも明日から、この3つをベースに考えてみてください!


おまけ
~ストレス増大!?バイアスを知る~

バイアスって言葉知ってますか?
偏り
先入観
思い込み
って意味です。
全人類すべてがこのバイアスを持っているんですが、個人によってそのバイアスの強さが違います。
悩みやすかったり落ち込みやすかったり、楽観的にとらえやすかったり、白黒はっきり決着をつけなきゃいけない性分だったり。
その思考の癖だったり、出来事の受け取りかたの傾向が人それぞれです。

だからなんやねん?
ってことになりますが、このバイアスに振り回されてストレスを過剰にしてしまっていることがとっても多いのです。
・バイアスがある
・自分のバイアスの傾向
ってのを知っておくことで、今のこの気分はバイアスによるものじゃないのかな?大袈裟にバイアスをかけて苦しくなっていないかな?と自分のことを見てみてください。
今のあなたのストレスはあなた自身が強くしてしまっているかもしれません。
ほどよく感じて、ほどよくコントロールできるストレスにできればきっとあなたの毎日がちょっとだけ楽になると思います。
あなたの回りにいる人が笑顔でいてくれるのは幸せじゃありません?
あなた自身だけでなくあなたの回りの人も、毎日笑顔で生活できるってのは幸せだなーって思います。
そんな幸せの一助になれば。

最後にバイアスをいくつかのせておきます。
自分に当てはまるものがないか、自分の思考の癖を振り返ってみてください。

・個人化
なんでも自分の性だと考える。

・ラベリング
他人や自分にレッテルを貼る。

・白黒思考
良いか悪いかはっきりさせないときがすまない。

・すべき思考
○○すべき、と思考が縛られる。

・過小評価
自分のしたことを必要以上に低く見積もる。

・認知的服従
周囲の意見に無意識にしたがってしまう。


などなど、興味をもったらちょっと調べてみてもいいかも。

暖かくなってはきましたが、昼夜の寒暖差が激しいので体調にだけは気を付けて!!

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