コジマの中のコジマ
近所のコジマがスゴい。
家から徒歩2分ほどのところにあるコジマは、豊洲市場かと思うくらい活気に溢れている。
「いらああっっっしゃああいいませええぇ!!」
6名くらいの店員が耳をつんざくほどの声量で迎え入れてくれる。
正直、接客されることはそんなに得意ではなく、どちらかと言うとそっとしておいてほしいタイプだが、一度店に入れば、
「何をお探しでしょうか!?」
「何かお困りのことがありましたらいつでもお声掛けください!!」
と非常に親切な対応に恐れ入ってしまう。
この店はコジマの中のコジマだ。
ただの暇つぶしで店に入ろうもんなら何とも居た堪れない気持ちになること間違いない。
そうして僕は、家にまだあったかもしれない単三電池を一つ手にし、レジに向かっていた。