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バナナの花を食べる
スーパーで売られていたので、バナナの花を食べてみることにする。
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明らかに異様なその姿に食べ物なのか疑わしくなるものの、食品として売っているのだからいけるだろと好奇心に任せて購入した。
したはいいものの、レシピが極端に少ない。しかし未知の食べ物を生でというのもちょっとなぁという思いがあり、とりあえずカレー粉に頼ることにした。
調理法が決まったところで下ごしらえである。
どうやらバナナの花はベリベリと玉ねぎのように外側を剥いて中の白くて柔らかいところだけを食べるらしい。
パッと見からでは可食部が想定できない状態ではあるものの、とりあえずインターネットを信じてバリバリと剥いていく。
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剥いてみたはいいものの、この時点でインターネットで見たバナナの花と違い中のバナナになれなかったものたちが変色している。
まぁ新鮮とは程遠い様子ではあったし仕方ないと作業を続行する。なにせこちらはバナナの花の正解というものがわからないのだ。
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そうこうしているうちにだんだんとバナナの花の赤い部分が減って白くなってくる。
この時点で最初と比べるとかなり小さくなっているが、このまだまだ可食部ではないぞというのはなんとなくたけのこの調理を思わせる。
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最初と比べると大きさは半分ほど、色は赤い部分がなくなりすっかり白くなった。心なしか剥がした部分もだんだん柔らかくなっていったようにも感じる。
この時点でごみ袋からは南国の植物がある温室に足を踏み入れた時のような独特の匂いがしているが、本体の方はほとんど無臭である。
なんだろうこの塊。
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とりあえず輪切りにしてみると、謎の繊維が蜘蛛の糸のように包丁に絡み付いた。これ本当に合ってますか?
色々と猜疑心を覚えながらもとりあえず先人の教えにしたがって酢水に浸けておくことにする。
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一時間と書かれていたもののちょっと齧ってみると異様に渋い。とりあえず水を変えて様子を見てみることにした。
数時間浸けておいたところなんとなくまだ渋いなくらいになったので、もう改善の余地があるかもわからないので熱とスパイスに頼ることにした。
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ツナ缶とにんにくチューブを入れてしばらく炒める。
明らかにどんどんと変色していくので参考にしたレシピを思いだし「君写真と違わない?」となるものの、スパイスとついでにカレー粉を入れ塩コショウで味を整えて完成。
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食べてみてわかったのはカレー味のツナの炒め物は美味しいということと、バナナの花ってそんなに味はしないんだなということだ。
馬鹿みたいに変色させてしまったけれど幸いにして渋みはそれほど感じない。しかしこれといった味も感じない。
食感はサクサクとしていて軽い歯触りで歯切れもいい。たけのこの穂先のヒラヒラしたところを少し固くしたような感じだ。
本来の味を知るためにはサラダで食べた方がよかったような気もするが、それはもっと新鮮なバナナの花が手に入ったときにした方がいいだろうしこれはこれで食べれるものができたのでよかった。
しかしバナナの花の調理として正解なのかは食べてみても結局わからなかった。
これ白くなるのが正解なんですか?