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『漁港の肉子ちゃん』西加奈子

🍖あらすじ🍖
男にだまされた母・肉子ちゃんと一緒に、流れ着いた北の町。肉子ちゃんは漁港の焼肉屋で働いている。太っていて不細工で、明るい―キクりんは、そんなお母さんが最近少し恥ずかしい。ちゃんとした大人なんて一人もいない。それでもみんな生きている。港町に生きる肉子ちゃん母娘と人々の息づかいを活き活きと描き、そっと勇気をくれる傑作。─本書あらすじより



🍖感想🍖
肉子ちゃんは空気を読まない。
思いついたことを思いのままに言って、笑って、満足する😊
そんな自由な肉子ちゃんに自分が少し似ている気がした。
私もどちらかと言うと思いのままに発言する方で、相手を気遣えない(悪気はわりません🙇‍♀️💦)
肉子ちゃんはバカが100個ぐらいつくほどお人好し。
縁が切れた男の借金払うか?自分を不幸にした男が死んだら泣くか?
肉子ちゃんはお金は払うし、わんわん泣く。
そんな肉子ちゃんを私はキクりんのように呆れる。
肉子ちゃんには「憎む」という感情が露ほどもない。
まさに、聖母なのだ。
何が言いたいかって、肉子ちゃんは誰の中にもどこかしらいるんじゃないか、と言うこと。
ちょっとクセのあるトリッキーなキャラクターだけど、よおく考えると、あれ?これちょっと自分と似てるんじゃない?って思える断片がある。
だから、憎めない(*^^*)
肉子ちゃんは「人類」のお母さんなんだと思う😊

現在映画公開中。

『漁港の肉子ちゃん』西加奈子


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