アンリ・マティスが聞いた「ジャズ」とは?
東京・六本木の国立新美術館に、終了間際の展覧会「マティス 自由なフォルム」を見に行った。有名な「ジャズ」という切り絵の作品は、実はテキストも入った20作からなるアートブックだということを初めて認識した。それぞれのテーマはサーカス、演劇、タヒチの風景など、音楽とは一見、無関係だ。マティスは、自由さに溢れた即興音楽のジャズを想起させる作品名を出版社から提案され、たいそう気に入ってこれにしたのだそうだ。そんなことを考えているうち、マティスが聞いた自由な「ジャズ」とはどんな音楽だった