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インラインブリードとアウトラインブリードのメリットとデメリット
こんにちわ。
今回はヘラクレスオオカブトの繁殖に関する内容です。
★インラインブリード★
同種による同血統の同兄弟同士♂♀のかけあわせで次世代を作ること。
<メリット>
兄弟ゆえ、遺伝子が似通っており、体型や体長が遺伝する確率が高くなる。
大型や良型、極太個体の特徴を、子孫に受け継がせたい時には非常に有効です。
<デメリット>
兄弟同士のかけあわせゆえ、血が濃くなってしまい、蛹化不全、羽化不全、奇形、産卵数減少などの障害が出やすくなる。
累代を重ねれば重ねるほど、この現象は顕著に表れてくる傾向が強くなる場合がある。
すべての個体が血の障害だけとは限りませんが、インラインブリードで累代を重ねていくことにより、その確率は高くなる傾向がある。
★アウトラインブリード★
同種による異血統どうしの♂♀のかけあわせで次世代を作ること
<メリット>
異血統ゆえ、血の障害が起こりにくくなり、蛹化不全、羽化不全、奇形、産卵数減少などの障害が出にくい傾向にある。
健康な個体を作出するにはこの方法が一番有効とされている。
<デメリット>
血の入れ替えによって、全く別の親の遺伝子同士が配合されるので、どちらかの親の特徴を持った個体が出にくくなってしまう。
気に入った親個体の型を子に伝えようとしても、片方の親が別血統ならば、親の型を受け継ぐ確率は下がってしまう。
アウトラインブリードを続ければ続けるほど健康的にはなるが、型を子孫に伝える力は弱くなってしまう。
余談ですが、
ゾウカブト系はインラインブリードに強いと言われており、累代を重ねてもインラインブリード特有のデメリットが出にくいです。
種によってこのような違いがあるのは、生育環境の影響が大きいのでしょうか。
それではまた。