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ゴルフに多い怪我は?

ゴルフの怪我は、
「腰」
「手首」
「肘」
「肩」
  に集中しています。


その中でも、、、
・プロゴルファーは「腰」
    次いで「手首」「肩」
・アマチュアは「肘」
    次いで「腰」「肩」

が、多いと言われています。

この要因を考えたいと思います。




ゴルフの怪我は、ゴルフの特性によるものが大きい?

スポーツをしていれば怪我はつきものです。
ゴルフと他のスポーツとを比べると何が違うのでしょうか?

「サッカー」に多いのは、足首の捻挫・膝の靭帯損傷 ・肉離れなど、急な強い負荷がかかり起こる怪我が多く見られます。一度に強い負荷がかかることで発生する怪我がおおいですね。

「野球」では、肩や肘の損傷が多く起こります。何度も繰り返し同じ動き(投球動作)をするため、負荷が蓄積されて怪我をしてしまいます。

「マラソン」に多い怪我は、骨や筋肉、腱に負担がかかりすぎてしまうものです。走ること自体は無理な動きではないですが野球同様、走る(跳ねる)動作を繰り返すことで慢性的な負荷がかかります。



ゴルフはどうでしょうか?

例に挙げたスポーツはアマチュアでも起こりやすい怪我ですが、ゴルフはプロとアマチュアで怪我の多い場所が違います。

これにはゴルフの特性が関係しています。



ゴルフの特性

ゴルフの特性をできるだけ上げていきます。
(アマチュア含む)

・同じ動きを繰り返す
・普段運動をやらない人がやることが多い
・止まっているボールを打つ 
・クラブやボールの種類が豊富
・コース(フィールド)が豊富
・年齢、性別関係なくできる
 (大まかなルールの違いがない)
・長時間立ったり、長い距離を歩く
     ・
     ・
     ・
さらに細かく診ると、、、
・打点がクラブの延長線上ではない
・正しい動き(プロのスイング)でなくても良い球が打てる
・メンタル面に左右される
(交感神経が高い≠パフォーマンスが高い)
     ・ 
     ・ 
     ・


その中で、怪我をする要因として

①長時間立っている、長く歩く
②同じ動きを繰り返す
③正しい動きでなくても良い球が打てる

あたりが怪我に影響しそうです。



①長時間立っている、長く歩く
プロゴルファーは最長4日間歩いてゴルフコースを移動します。1ラウンドで2万歩近く歩くと言われています。
練習ラウンドもあり、試合が集中する期間はほぼ毎日歩くので、かなりの距離歩いていることになります。

アマチュアは基本的にカートに乗ります。それでも1万歩近く歩くと言われています。ただアマチュアは月1、2回のラウンド(多いと週2-3回の方もいますが、、、)になるので、プロゴルファーと比べると歩く距離はかなり短いですね。

もちろん、プロゴルファーは普段から鍛えていますが、立つ・歩く動作は腰に負担がかかります。そのため、プロゴルファーは「腰」を痛めやすいのでしょう。


②同じ動きを繰り返す
プロゴルファーもアマチュアも、なるべく同じ動きができるように練習します。再現性が高い方が安定性が増してスコアも良くなります。しかし、同じ動きを繰り返すことで野球の様に負荷が蓄積されて怪我をしてしまいます。その時に関わってくるのが③です。


③正しい動きでなくても良い球が打てる
プロゴルファーなど、ゴルフが上手い方の特徴は、同じ球筋を何度も打てることです。そのためには手打ちにならずに体全体を使って打つ必要があります。さらにプロゴルファーは球を飛ばす必要もあるので、安定してクラブを早く振る必要があります。そのためには、
 ・腰や骨盤(体の軸)を安定させて
 ・胸椎や股関節をしっかり動かす
必要があります。

体の構造として、地面から
 足-膝-股関節-骨盤-腰椎-胸椎-頚椎、、、
という順番になっています。
 
つまり、安定させる場所としっかり動かすが隣り合わせになっていて、さらにゴルフの最大の特徴である【回転する動き】は、腰ではあまり起こらないので、腰に負担がかかりやすいというわけです。

逆にアマチュアは、胸椎はあまり動かさず、骨盤や股関節を大きく動かすため、安定性には欠けますが腰への負担は少ないと言えるでしょう。また、動かしやすい手首や肘を過剰に使うことで、スイングスピードが上がる一方、肘への負担が大きくなってしまうのです。

アマチュアが肘の怪我を減らすには、、、

  手打ちを直すこと
 =胸椎や股関節をしっかり動かす

ことが大切です。



そのためには、体幹や股関節のストレッチとトレーニングが必要になります。


毎日少しでも、ストレッチやトレーニングをしていきましょう。

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