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【おもしろ外資】中国編 その12:簿外負債の発見と飛ばし先


~前回のあらすじ~
風水ってなんだべ、風水を信じるものは救われる。救われねーよ~。

簿外負債とはシンプルに言うとB/S(貸借対照表)に記載されていない・認識されていない負債のことだ。細かい説明は割愛するが、ようは会社をよく見せるために都合が悪いところを隠しているってこった。

代表例としては、退職給付引当金・リース債務・いろいろな損失引当金・未払賞与・偶発債務(裁判関連賠償とか)などがある。
大企業でも簿外はまだあるし、ましてや未上場でいろいろと規制が緩い中小企業にはあると思っていた方が良い(特にグローバルで展開している会社)。

でも創業者・社長陣は簿外負債があることを頭に入れておきたいし、連結すれば税務上有利に使えることもある。そこで生まれたのが飛ばし先だ。
ざっくりいうと連結外しだ。通常は宝島である租税回避地に飛ばす。
会社を登記して最低限の実態を持たせればつかみはOK。
最近は知らんがスタバとかアップルとか租税回避で議会から文句を言われてましたなぁ。

具体的に書くとバレるのでぼかして書くが、わたしがいた中国系の会社にはたっくさん色々都合が悪いものをとばす会社があった。Big4の監査を受けた財務諸表を見てると現金が全然ないのに、どこからかお金がわんさか出てきて倉庫を借りたり、設備投資をしたもんだ。

租税回避は大企業ではなく、むしろ中小企業が活用しているケースが多い。
ようは金持ちの草刈り場だ。金持ち万歳、かなわんわい。あなたの身近の金持ち、やってるかもしれませんよ、飛ばし。

次回:その13:香港に出張 に続く

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