縁側の思索 -尾道① 志賀直哉旧居にて-
青春18きっぷを使った2泊3日の旅。
1泊目は尾道、2泊目は別府。
旅ノートをつけるようになったのも、この旅からだ。
今ではもう旅ノートも10冊目に突入しているが、1冊目を読み返すと、今でも、不安と自由に圧倒されて研ぎ澄まされた、若い自分の感性に出会うことができる。
世間知らずで、不器用で、感情的で、不確かで、つまらない悩みごとばかり抱えて滅入っていた頃。
できれば忘れてしまいたい幼さではあるけれど、あのときにしか書けなかった言葉、あのときにしか気づけなかった感性が、その土地