ギターマンドリンと“気まぐれRhythm”
“気まぐれRhythm”という個人サイトをご存じでしょうか。
2000年から数年間、高校ギターマンドリン音楽を中心に、斯界の紹介や演奏会レビューなどを行っていたサイトです。
今でも若干のサイトでリンクが残っていますが、Yahoo!ジオシティーズの閉鎖とともに消滅しました。
当時はSNSはおろかブログもなく、インターネットでの情報発信といえば、ジオシティーズなどでの個人サイトが主流でした。
決まったフォームもなく、ホームページビルダーを使うか、あるいはタグ打ちでhtmlファイルを作る、
アクセスカウンターを設置し、キリ番を踏めばteacup.などの電子掲示板(BBS)に書き込みをする、そんな時代です。
この記事を書くに当たり、teacup.が2022年にサービス終了したことを知りました。
時の流れとは分かっていても、寂しいものです。
当時、マンドリン愛好家が集うサイトといえば、「藤掛廣幸ファンのページ」。
管理人さんのお人柄で、各地のさまざまな方と知り合うことができました。
作曲家やギターマンドリンクラブの顧問の先生、全国の演奏会を飛び回るファン、現役の学生など、いま思い返しても多士済々です。
そういった方々と掲示板で交流し、演奏会などでお会いできたのはありがたいことでした。
きらさん、あんまいさん、お元気にされていますか。
こうしたサイトを通じ、とある中学高校の顧問の先生とご縁をいただいたのは、僥倖としか言いようがありません。
当時のトップ校です。
練習を見学させていただいたり、合宿にまで呼んでいただきました。
私の出身校は、全国大会でやっと賞に手が届くようになったレベルであり、より良い音楽を模索していたときです。
強豪校の音楽を間近で感じられたのは、かけがえのない経験でした。
その学校も、今では部員が減ってしまったと仄聞しています。
お手伝いできることがあれば良かったのですが、巡りあわせがそうはなりませんでした。
全国高校ギター・マンドリンフェスティバルは、2013年には全国高等学校ギター・マンドリン音楽コンクールとその名を改め、今でも多くの学校がその演奏を競っています。
大阪森ノ宮の府立青少年会館もすでになく、近年は吹田市文化会館メイシアターや泉佐野市立文化会館(エブノ泉の森ホール)で開催されているようです。
こうして記事をまとめてみても、約四半世紀の時の流れには厳然たる重みを感じます。
大学卒業後にはマンドリン団体に所属することはなく、ギターを手に舞台に上がらなくなってからも久しいですが、かつての思い出話をしてみたい。
そんな動機で書かせていいただきました。
同じように、懐かしく思われた方はおられるでしょうか。
※ トップの写真は小平ギター様からお借りしています。愛用のショートスケールです。