お客様の「困っていること」に目を向けよう
「もしかして、今、売れてません?」
北海道にコロナ感染拡大を防ぐ
非常事態宣言が発動中の先週、
いつも通う大好きなカフェで
ふと気づきました。
あれ?棚に置かれたコーヒー豆が
少ないぞ?
「はい、そうなんです。特に
季節限定の豆は完売ですね。
贈り物用の需要もあります」
次の日、別のカフェのオーナーに
お会いしました。
「もう店内はガラガラ。飲食店は
大変よー。今の時代にやるもんじゃ
ないよー」
と、最初はボヤいていらっしゃいましたが、
「コーヒー豆は売れてませんか?」
と尋ねると、
「そういや、物販は思ったより
落ちてないなあ」
そうですよね。元々、コーヒー豆の
販売に力を入れてましたので、
気づいて頂きました。
非常事態、お客様がお家から出ない。
お店も困りますが、出れないお客様も
実は困ってます。篭りきりだと、
ストレスも溜まる。
せめての癒しに、インスタントじゃない
コーヒーぐらいは贅沢したくなる。
私自身、最近はコーヒーの
ハンドドリップが楽しみの一つに
なりました。
非常時だから「癒し」を求めるお客様。
今、日本中に溢れてます。
まして、卒業式や送別会など、
大切な節目のイベントもできないなら
贈り物ぐらいは、贈りたい。
コーヒーだけでなく、花屋さんも
新たな取り組みを始めた所もあります。
https://www.hokkaido-np.co.jp/sp/amp/article/402585
大きな経営判断だったと思いますが、
こんな時にお客様の気持ちを思いやる
サービスが新たなファンや販路の機会を
生み出すのだと思います。
そして今日から、北海道は
非常事態宣言が解除されました。
次にお客様が求めるもの。
安心して、外食できる空間。
または、自炊以外の料理、メニュー。
特にお子様がいるご家庭。
「もう疲れたよねー」
「一日中、子ども達がいるから、
何を作っていいか、分からない
よねー」
スーパーやご近所で、ママさん達の
会話に耳を傾けると、そんな会話で
溢れているはず。
この3週間で、札幌の飲食店は
驚くほどテイクアウトメニューが
増えました。デリバリーを始めた
企業もあります。
どんどん、ご紹介お願いします。
あえて「お子様メニュー」も
プッシュされると、通りかがりでも
目に留まります。
でも、そろそろお家も飽きてきた頃。
個室、半個室があるお店の方、
もう全力でPRして大丈夫ですよ🙆♂️
今なら予約も取れるはず。
貸し切り🆗も、どんどん発信
しましょう。
特にレストラン貸し切りの
需要、お金持ちのお客様たちが
ずっと以前から願っている
サービスです。
こんな素敵な空間のお店、
今なら、その価値に気付かれるかも。
隣の席が近過ぎる設計のお店は
敬遠されますが、
ゆったりした席の配置なら
むしろ安心できる空間。
地元のお店が有利な条件、
揃っています。
そして、今、もっとも求められて
いるのは、こちらでしょう。
「風が吹けば、桶屋が儲かる」
昔の日本人は、まさに真理を突いた
言葉を残してくれました。
非常時ほど、お客様の「困っている
こと」「必要なリフレッシュ」に
フォーカスし、
「自分のお店、自分の会社で
何が提供できるか?何をして
あげられるか?」
考えてみると発想が変わります。
それがまさに「価値の提供」
「価値の創造」です。
その結果、ファンのお客様が増え、
販路が広がります。
逆に「売上」を考え過ぎるのは、
やめましょう。
考え過ぎ、心配し過ぎると「売上」は
どんどん下がります。
良いアイデアも浮かばないし、
なにより、せっかくのお仕事が
楽しめません。
常に「売上、売上、数字」と言われ、
向き合い続ける営業の仕事を
20年関わってきた、私自身の戒めです。
全く考えないわけではありませんが、
あくまでバランス感覚が大切です。
まずは、リラックスして、
大好きなお客様たちのことを考え、
「何をしたら、喜んでくれるかな?」
を考えてみましょう。
きっと、良い知恵が浮かびます。
だって本来は、そういうお仕事を
したかったはずですから。
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