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急性膵炎⑨ ありがとうと再会と

入院した病院は、何もかもが至れりつくせり、看護師さん達、みんな優しくて、明るくて、はつらつとしていて、仕事も出来て、可愛い子が多くて、毎日アイドルに会ってるみたいでした。

次女を産んで以来、20年、病院とは、ほぼ無縁だったので、病院ってどんな雰囲気の所か、よくわからないのですが、看護師さん達が「ありがとう」をとにかく頻繁に言う病院でした。

ありがとうって、お世話してもらってるこっちが言う言葉じゃないの?と思うんだけど、とにかく、何か1つアクションすると「ありがとう」

1回の回診で、5回は「ありがとう」って言われたんじゃないかな。
不思議に思ったので、聞いてみました。
私「ここの看護師さん、みんな明るくて優しくて、ありがとうって良く言うけど、接遇研修みたいなのがあるのかな?」
看護師さん「そうですか?特別な研修はないですが、新人研修の時に厳しく教えられた事を実践しています」
良い職場だなーと思った、みんな笑顔で明るいから、こっちも元気になるし、何か頼んでもブスっとしたり、そっけない答えをしたりしないので、何をするにも安心して、療養できた。
ローカルすぎて、名前が出せないのが残念...
中でもひときわ輝くような、はつらつとした看護師さんに「何歳?」と聞いたら、なんと長女の高校の同級生!!!
世間狭すぎ...でも嬉しかったな、親御さんも自慢の娘さんだろうな。

病状の方は、血液検査の結果は、劇的に回復して、入院時、重症化に傾くの予想していた先生も驚いていましたが、早急に回復するよう治療していただいたことに感謝です。

食事も、3分粥→5分粥→7分粥→お粥と毎日ステップアップ、豆腐と野菜と魚も出て、大人の離乳食も完成に近づいてきました。

退院予定日も決まり、私も病棟の引っ越しをすることに。
そこは、みんなが引っ越していった「退院間近の人が準備する場所」
同年代の人もいるのかな〜なんて思いながら、移動すると、何かが違う...部屋の名札には見覚えのある名前がある...
そしてここの病院、窓際だと、富士山が見えるので、窓際だといいなと思ったら、窓際!!のベット。
しかも寝転びながら青空も見える。たまたま電動ベット。
今度の病棟の看護師さんの1人の方の「ありがとう」の声が、食堂からも聞こえるくる、

はぁー、ありがたいー、幸せだー。と思って、ベットに横になると...
隣から、聞き覚えのある声が。

あぁぁ〜
初日一緒の病室だった方でした。

...まさかここで再会するとは、そして私よりも早く退院準備の病棟にいるという事は、順調に快復したんだなぁ...
今夜、寝られるかな...あの時は、斜めだったけど、今回は真横。

音をよく聞いていると、痰がつまってしまうらしく、苦しそう。人工呼吸器をつけていた母を思い出し、痰を出すのを手伝ってあげたい気持ちに。
人って自分に余裕がないと人の事もよく理解してあげられないし、余裕があると、思いやることができる。
いつもいつでも、心に余裕をもって、生活したい、その為には、今の自分が幸せだと思えることが一番だけど、自分が幸せと思えば幸せなんだから、意外と簡単なことだったりする。

今回の入院は「今を楽しく生きること」を色々な人や治療過程から教えてもらう時間でした。

早くカウンターに立って、皆さんが喜んでくれる事をやりたいな。
長々と読んでいただき、ありがとうございます。
(つづきます、次回最終回)



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ぬまづのあお
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