【How to】フラスタ/バルスタ製作 後編
ライブやイベントに祝い花を贈ろう/贈りたいというファンの方が増えて、会場にずらっとたくさんのスタンドが並んでいる光景見ることが増えました。圧巻ですよね。それをみている第3者が思うのだから、出演者や関係者はさらに嬉しくて感動すること間違いなしだろうなと思います。
規模は違いますが、あたし自身もステージに立たせていただきファンレターやプレゼントなどをいただくこともあるのでそのたびに感動と感謝であふれていたりします。←話がそれちゃいました…
そんな祝い花、どうやって贈る?、業者ってどうやって搬入回収してるの?な【How to】で参考になれば…と、今回は後編です。ぜひ、前編をご覧になってからこちらを読んでいただけると幸いです。
ほかにも、祝い花についてふうせんやさんなりに想うこと、経験したことなどいろいろ書いていますので、興味がございましたらお時間あるときに読んでくださいね。
と、前置きはさておき
贈ったフラスタ /バルスタを現地で確認できたら、とりあえず大成功!で終わり…ですかね。
まぁ、推しのアーティストさんが見て、喜んでくれただろうということではそれで大成功ですね。
とはいえ業者である「ふうせんやさん」ではこれでひと段落するも、まだまだ気が抜けずに終われないんです。(これは業者によって異なると思います)
祝い花の基本は贈り物。
届けた後は手出しができません。だから、設置後の移動やらなんやらで割れていないか心配でドキドキしながら待機です。風船という素材な以上、尖ったものに弱く、当たれば割れてしまいます。フラスタ に挿してある木のパネルや尖った葉っぱ…、ざらざらの壁など実は内心怖いものがいっぱいです。
開場され、Twitterなどにみなさんがあげてくれる写真でやっとひと安心できたりします。実はその写真たちでスタンドの安否確認させていただいてます(笑
屋外設置で手直しできる場所に限り、万が一の時には運営さんの許可を得て修正させていただくこともあります。
そのときは真っ暗な駐車場で、車の明かりを頼りに急いで作り直したりもします。でもこれも、会場内設置の時には不可能だと思います。(屋内で、今のところ大きな破損からの修正になったことはありません)
そしてライブ終演まで、想いと応援を届けた祝い花たち。
このライブにお届けの祝い花。スタンドに関しては基本、指定時間に回収する必要があります 。(楽屋花の回収はないことが多いです)
近場の会場ならお店に一旦戻ってお仕事できるのでしょうが、静岡県沼津市からのお届け。ライブは首都圏が会場になることが多いので往復だけでも時間も交通費もかかります。
1Dayのライブで当日搬入の場合、回収はライブ後当日の方が多く、基本は会場付近のどこかで待ちます。
近くのお店でお茶したり、駐車場でひたすら待機したり。これで1日仕事です。(待機が1番疲れますね)
2Dayのときには、搬入設置後沼津まで帰ります。で、回収日(ライブ終演後や翌日午前中)に再び向かいます。2往復、これが案外きつかったりします(笑
沼津市民文化センターが会場だったらラクチンなんですけどね(笑)なかなかありません(笑笑)
大体お届け時には徹夜かそれに近い短時間睡眠での長距離移動。設置後にホッと一息ついてから、サービスエリアなどでトラック内仮眠…というより倒れるように寝ちゃいます(笑) 電池切れ状態…
で、翌日または翌翌日に長距離移動。この配送にかかる費用を別途御負担いただく分、お高く感じてしまうかもしれませんね。
回収現場
回収時のスタンドたちは夢の後。ライブ後のみなさんと一緒の状態でしょうか(笑)
ふうせんやさんではお預かりした小物が残っていればお返ししたり、聖地なお店にお届けなどのアフターサービス的業務も多いから大事に大事に回収作業。取れたパーツがあちこちに落ちてたりもするので、ほかのが紛れ込まないように、忘れ物がないように、割れた風船が落ちてないように確認します。
雨でびしょ濡れだったりもします。トラックの中も、沼津のお店に到着して店内に下ろす作業も水滴との戦いです(苦笑
とくにぬいぐるみたちは絞れるくらい水を含んでいるので、かびないようにタオルで拭いて少しでも乾かします。だってお客さんの大事な想いが詰まったコたちだから、回収した分は手元に戻してあげたいじゃない?
濡れたスタンドたちから、びしょ濡れのパーツと風船をとりはずして、土台を解体して…
びしょ濡れになったあちこちを拭いて乾かして…で、やっと終了。
まぁ、設置後の回収作業などについてはこれからスタンド参入を考えてる業者さん向けなお話しでした。
回収に行くとね「ほかのお花も持って帰っていただけませんか?」と聞かれたりします。回収が必須なはずなのに、回収に来ない業者がいるんでしょうね…。お花の処分も大変ですもんね。
うち、花屋じゃないから花を捨てることはできないんだけど、困っているようだったので「少しなら」と協力したことがあります。
が…これが間違いだった…
このときのフラスタに大事な(お預かりした)小物が乗ってたようで、回収予定でなかった花屋さんが後からあわてて来たとかで電話がかかってきました。針金いっぱいな産廃はこちらで処分するうえに、必要部分だけ送って欲しいと。かなりの手間でした💦
これで、次から「いいですよ」と協力することができなくなったのはここだけの話。
業者がルールと時間を守らなかったら、そのうちライブの運営さんにフラスタ NGと言われちゃうんじゃないかと、それまた心配だったりもします。もちろん、搬入時にも言えること。明記されていないことでも、そこはお互いのマナーで気持ちよくお届けしていきたいなと思います。
え?何があったかって??それはまたいずれ(苦笑)
ご依頼いただいたら、打ち合わせして、製作して、沼津からお届け。回収まで待機して、再び沼津に。からの、解体、返却。
1つずつがフルオーダーなバルーンスタンドだから、丁寧に心を込めてお作りしています。ぜひ大事な贈り物にご検討ください。
仕事としてのスタンドって、実際どんなことしてるの?って少しでも伝われば幸いです。
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