化学系学生とNIT2.0

物質工学科の内藤です。

沼津高専2.0の説明会に参加してくれたり、活動の内容を知っていたりする人なら一度はきっと「C科の学生は参加する意味なくね」と思ったのではないでしょうか。

私は研究室で毎日おさかなさんに挨拶するくらいがっちり生物系を専攻しています。アミノ酸の分析はするけれどプログラムを書いたりすることはありません。Doodle(アレンジされたGoogleのロゴ)の子供向けコーディングをミニゲームとして楽しむ程度です。

私は、アプリの開発をしたこともなければ、ARの技術もろくに知りません。
高専祭の技術展示の進捗を伝えようにも表現できません。
ですが、「C科の学生も参加する意味はある」と思います。現状では少しハードルが高く感じますが…

C科卒業生の仕事と言われたらどんなことを想像しますか?
薬品を混ぜたり、顕微鏡をのぞいているようなイメージですか?実は薬品を混ぜること自体は知識がなくても技術があればできてしまうことです。なんならパートで来てる主婦の方が仕事が丁寧で上手なんてこともあります。

ちょうど一年前にいった工場見学では化学系の学生の就職先をいくつか見に行きました。沼津高専生に現場で求められていることの1つとして反応プロセスの設計がありました。反応プロセスをはじめとする化学プロセスのシミュレーションが必要になります。これは化学の知識だけでは足りない部分だと思います。

沼津高専2.0の2.0はWeb 2.0が由来です。Web2.0はざっくりというと一方的な情報の流れだったのが、双方向なコミュニケーションが出来るようになったことを表しています。

今こそ学科にこだわることなく視野を広げてチャレンジするきっかけを得ることが大切だと思います。

沼津高専2.0が他分野に触れるきっかけになったら嬉しいです。